第46話

Day38“過去編”
1,975
2025/09/29 13:56 更新



















田中京本が2人で飲んでいる一方その頃別の店では…






























こーちぃ
酔ってやりすぎたぁ?
まつむら
…はい
まつむら
…なんか、色々正直になりすぎてしまった気がして…
こーちぃ
大丈夫だよそんなん
こーちぃ
どうせそんくらいがちょうどいいって!笑
まつむら
…いやでも、あれはさすがに急すぎてびっくりされてるんじゃ…
まつむら
ご飯誘っただけでもどうせびっくりされてるのにさぁ、
まつむら
急になんだよこいつとか…
こーちぃ
大丈夫大丈夫!
こーちぃ
こんなん意識させたもん勝ちだろ!
まつむら
いやもう意識とかじゃなくて気持ち悪いとすら思われてそうで…
こーちぃ
えぇーそんなに?
こーちぃ
じゃあ聞くけど何したのお前
まつむら
…全部覚えてる訳ではないんですけど、
まつむら
顔とか歌声とかべた褒めした挙句京本といると安心するとか…
まつむら
いてくれてよかったとか…
こーちぃ
こーちぃ
結構大胆にいったね
まつむら
…ああもうやらかしたぁぁ…!
こーちぃ
いやいやいや!待てって!
こーちぃ
落ち込むのは早いって!
こーちぃ
むしろそのくらいでいい!
まつむら
本気かお前
まつむら
絶対引かれた…
こーちぃ
自信持てって!
こーちぃ
大我別に元から北斗のこと嫌いじゃないんだしお互い尊敬してる関係なんだからさ!
こーちぃ
普通そういうの言われたら嬉しいじゃん?
まつむら
普通はな?
まつむら
俺たちの関係が普通かどうかはわかんないよ
こーちぃ
いや、それは…
まつむら
ほらな
こーちぃ
でもさ!まだわかんないから!
こーちぃ
てか反応は覚えてないの?それ言ったときの
まつむら
覚えてない…
まつむら
てか怖くて見てない…
こーちぃ
見れないのによく言ったな
まつむら
だから言ったじゃん酔ってたんだって…
こーちぃ
わかってるって!笑
こーちぃ
ごめんごめん笑
まつむら
あぁもう無理なんだきっと…
こーちぃ
もーなんでそう弱気になるかなぁ
こーちぃ
大我はそう簡単に北斗のこと嫌いになったりはしないだろ
まつむら
嫌いにならなくても恋愛対象に入るかどうかはまた別じゃん
こーちぃ
いやそうだけど
まつむら
はぁ…
まつむら
これからどうしよ




ピロンッ



こーちぃ
ん?
まつむら
こーちぃ
こーちぃ
お、っと?笑
まつむら
…?





こーちぃ
…ふっ笑
こーちぃ
なるほどねぇ…?笑
まつむら
なんだよ
こーちぃ
いやこっちの話








こーちぃ
…よし、おっけい
こーちぃ
北斗
まつむら
…なに
こーちぃ
今度デートでも誘ったら?
まつむら
…は?
こーちぃ
勇気が出たらもうそこで告白してみたらいいんじゃない?
まつむら
…え、さっきまでの話聞いてたよね?
こーちぃ
うん
こーちぃ
聞いてた
まつむら
…それでなんでその答えが出てくんの…?
こーちぃ
まあまあまあ笑
まつむら
まつむら
…さっきの連絡誰からだよ
こーちぃ
いやそれは言わないけど
まつむら
京本じゃないよな?
こーちぃ
だから言わないって
まつむら
こーちぃ
あ、まあでもいいや
こーちぃ
変な誤解招いてもあれだし
こーちぃ
大我ではないよ
まつむら
…あっそう
まつむら
それで?
こーちぃ
ここから先は言わないよ
まつむら
…じゃあ、聞かないけど
まつむら
とりあえず髙地は告白して成功する確率高そうだと思ったの?
こーちぃ
…うーん、そこは北斗次第って感じじゃない?
まつむら
こーちぃ
お前の力量次第だよ
こーちぃ
まあでも多分大丈夫
こーちぃ
多分ね
まつむら
…根拠は
こーちぃ
うーん、味方が増えたから?
まつむら
まつむら
…樹か
こーちぃ
さぁね?笑
まつむら
いいだろ別にそのくらい
こーちぃ
色々教えすぎても面白くないじゃん
まつむら
面白くって…
こーちぃ
いや、面白いっていうかさ
こーちぃ
俺はお前の力で頑張ってほしいのよ
こーちぃ
そりゃもちろん成功してほしいと思ってるよ?
こーちぃ
でもさ、結局こういうのは自分で掴み取った方がよくない?
こーちぃ
それとも全部整えられた障害物ないような道歩いてゴールする?
まつむら
…そういう言い方すんなよ…
まつむら
こっちだって自分でやらなきゃいけないのはわかってるよ
こーちぃ
偉い偉い
こーちぃ
もちろんこっちも手伝いは全力でするよ
まつむら
それはありがとう
こーちぃ
元々当たって砕けろでも伝えたかったんでしょ?
こーちぃ
じゃあもうやるしかない
こーちぃ
(…ま、樹の言い分見てる感じ北斗が頑張れば全然なんとかなりそうではあるけど)
まつむら
…わかってますよ
まつむら
やります
こーちぃ
お!その意気その意気!
こーちぃ
ふぁいと!
まつむら
…はい









こーちぃ
(あとは大我が自覚持って覚悟決めてくれるかだよなぁ…)
こーちぃ
(まあ最悪樹がどうにかしてくれるか)
こーちぃ
(頑張れ北斗…!)

































数日後、







今日は決戦日、になる予定だ







京本をデートに誘いあわよくば告白まで、という計画を数日前に立てたはいいものの




デートなんてどこ行って何するんだと悩みに悩んだ結果、結局また2人でご飯に行こうと誘った














しかし、






告白する勇気がそう簡単に出るはずもなく、せっかく誘ったご飯はただの雑談で終わってしまった







そして俺たちは家までの帰り道を歩いていた





まつむら
(また無理だった…)
まつむら
(だって俺と京本だぞ?)
まつむら
(誰がどう考えてもありえないだろ…)
まつむら
(男同士、同じグループのメンバー、そして元?不仲だし)
まつむら
(どう考えてもここからの進展ありえない三拍子揃っちゃってんじゃん)
まつむら
(ああもう俺はなんでこんな無謀な恋を…)



まつむら
はぁ…





そもそもいつ好きになったんだろうか




きっと明確なタイミングはなかった





ただ昔から尊敬できる人でかっこよくて仕方なくて、


それなのに知れば知るほどかわいい一面しかなくて、


ついて行きたいと思わせてくれる人だった






1度距離を置いてしまった時期もあったけど、距離を取れば取るほどなぜか逆に輝いて見えて、



なんだか遠くで光る星みたいだと思っていた




目が離せなくて、

手が届かないけどそばにあるようで、



でも実際は数え切れない程の距離がある






我ながら完璧な例えだなとか思ってた








そんなこと考えてた頃にはきっともう特別な感情を持っていたんだろうなと思う





その時はまだそこまで自覚もなかったし、自覚し始めたところで絶対に届くはずのない人なんだと半分諦めていた









…それでも、




最近やっと近付いてきた




周りの協力もあったし、きっとお互いこのままじゃだめだと思ったんだと思う






そのおかげで、今なら手を伸ばせば届く距離にいるのかもしれない





俺の努力次第で変わるのかもしれない









だったら、





このチャンスを、逃したくない









ふと空を見上げれば今日は雲ひとつない快晴だった






いつもなら星があまり見えないはずの大都会の空に、今日は1つの星が一際眩しく輝いていた










まつむら
まつむら
(…掴んでみせる)



まつむら
 …ふぅ
まつむら
…京本
きょも
北斗
まつむら
あ、ごめん
きょも
いやこっちも
きょも
いいよ先
まつむら
いや、いいよ
まつむら
なんだった?
きょも
いや、今日は星が綺麗に見えるなって思って
きょも
まじでそれだけ笑
まつむら
まつむら
…そうだね
まつむら
…綺麗だね
きょも
ねー
きょも
それでそっちは?
きょも
なんだった?
まつむら
…あ、えー…と
まつむら
まつむら
(…言うんだ、絶対に)




心臓が鳴り止まない



それでも、伝えないと




まつむら
…はぁっ



立ち止まって一度深呼吸をした



きょも
…北斗?
まつむら
…よし



まつむら
京本
きょも
ん?
まつむら
まつむら
…好きです


きょも
……え?
まつむら
好きです
まつむら
京本のことが
きょも
きょも
…え、それは、どういう…
まつむら
同じグループのメンバーとしてとかそんなんじゃなくて、1人の人間としてっていうか
まつむら
まつむら
京本大我っていう1人の人間に恋をした
まつむら
…京本と付き合いたいと思った
きょも
……
きょも
…あ、えっ…と
きょも
…え?ちょっと待って
まつむら
まつむら
ごめん困惑させて
きょも
まつむら
…ごめん
きょも
…あ、いや大丈夫
きょも
いや大丈夫ではないんだけど…笑
きょも
あの、ほんと、困惑してて
きょも
なんて言えばいいのかわかんなくて
まつむら
…うん
きょも
…えっと、だからその
きょも
謝らないでほしい
まつむら
…わかった
きょも
…うん
きょも
…あー、どうしよ
きょも
えっと…
まつむら
きょも
…ちょっと1回整理したくて
きょも
1人で考える時間がほしい、かも
まつむら
…わかった
きょも
…ごめん
まつむら
いや、こっちこそごめん
まつむら
急いでないし、無理しないでいいから
きょも
…うん
まつむら
きょも
まつむら
…とりあえず、帰ろうか
きょも
…そう、だね







































それから家までの間、俺らは互いに無言のままだった






俺は2人きりでここまで気まずくなったのはいつぶりだろうなんて考えていた





それくらいしか、俺には現実逃避の仕方が思いつかなかった






























……To be continued









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