ねぇ、そこの君。
そうそう、画面の前の。
君は、死の定義って、なんだと思う?
心臓の鼓動が止まった時?それとも、誰の記憶からも消え去った時?
ふんふん、君はそう思うんだね。
え?答えはなんなのかって?
うーん、そうだね。
あくまで、私の考えなんだけどね。
「思考を止めた時」。
たとえ身体が生きていても、中身がなければそれは死んでいるのと同義でしょう?
そういう意味では、私も君も、死んでいるのかもしれないね。
ん?自分は今思考している?
それはどうだろう。
少なくとも、私はそうではないね。
だって、今君と話しているのは_____________________
ふふ。
今夜は、星が綺麗だ。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!