前の話
一覧へ
次の話

第10話

第10話:終わらない二人の開発 (最終回)
396
2026/06/11 01:46 更新
晶哉
晶哉
ん……
あなたちゃん、お疲れ様。大丈夫?
寝室を包む静寂の中、晶哉がそっと私の髪を撫でてくれた。
大きな身体で後ろから私を抱きしめ、腕の中にすっぽりと閉じ込める。
さっきまで獣みたいに激しく私を求めていたとは思えないほど、今の彼のタッチは優しくて、まるで甘えん坊の大型犬そのものだ。
(なまえ)
あなた
うん……
でも、本当に腰が抜けて動けない……
晶哉
晶哉
ふはは、ごめんなぁ。
あなたちゃんの中、あったかくて、めちゃくちゃ気持ちよすぎて……俺、加減すんの忘れてもうたわ
晶哉は私の首筋に顔を埋め、クンクンと甘えるように鼻を寄せてくる。
彼の熱い吐息が皮膚に触れるたび、さっきまでの快感の余韻がじんわりと身体の奥で蘇って、小さく身体が震えた。
晶哉
晶哉
……あ、今ピクッてした。
あなたちゃん、まだ感じてんの?
晶哉がいたずらっぽく笑いながら、私の腰をそっと撫で下ろす。
その指先が、ほんの少しだけ意地悪な軌道を描いた。
(なまえ)
あなた
晶哉……もう、いじめないで
晶哉
晶哉
いじめてへんよ。
可愛がってるだけ。
……でもなぁ、あなたちゃんの身体、俺の手でおもちゃで、どんどんエロくなっていくの、ほんまに堪らんわ
トロンとした、だけどどこか誇らしげな目で私を見つめる晶哉。
年下のワンコだと思って可愛がっていたはずなのに、ベッドの上では、される側になってもする側になっても、私を完全に翻弄してしまう。
晶哉
晶哉
あなたちゃん、次はどんなことしよっか?
(なまえ)
あなた
え……?
晶哉はベッドの横の棚から、スマートフォンを取り出した。
画面には、居酒屋で使ったあのおもちゃの、さらに新しい機能のページが開かれている。
晶哉
晶哉
これな、音声に反応して振動するらしいねん。
あなたちゃんが俺の名前呼ぶたびに、ウズウズ動くの、想像しただけでヤバない?
(なまえ)
あなた
晶哉……それ、本気で言ってる?
晶哉
晶哉
本気に決まってるやん
晶哉は私の唇に、ちゅ、と優しく、だけど独占欲を滲ませたキスを落とした。
関西弁の甘い囁きと、きゅるんとした仔犬のような瞳。その裏にある、底なしの執着心。
晶哉
晶哉
俺、もっとあなたちゃんのこと開発したいし、あなたちゃんにも、俺のこといっぱい開発してほしい。
……まだまだ、終わらせてあげへんからな?
そう言ってニヤリと笑った"開発ワンコ"の瞳は、次のイタズラへの期待で、キラキラと妖しく輝いていた……。

プリ小説オーディオドラマ