問ちゃんと同室になって2日目の朝。
気づくと窓の外から光が差し込んでいる。
どうやらまた寝ないまま朝が巡っていたようだった。
鏡を見ると酷いくまが出来ていて、ちょっとヤバいかもとは…思った。
少し睨みつけるように隣に座る問を横目で見る。
黒板を見つめながら鉛筆をくるくる回して退屈そうにしていて、まるで何も思ってないようだった。
悪気は無いみたいだけど、一体何のために…
…でも
みんなは…他の生徒は、同室の子とキスで魔力のやり取りなんてとっくに済ませてるのかな…?
それより今は授業に集中しなければ。
眠い頭を無理やり叩き起して、僕は板書を取り始めた。
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午前の授業、昼食、そして午後の授業。
それらをどうにか乗り越えて、今はもう帰りのホームルームだけとなった。
そうしてホームルームも終了。
…最後に、その「模擬戦」という言葉が、今更僕の頭を奮い立たせて。
模擬戦、か。
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問ちゃんの髪を解いてあげながら、模擬戦のあれこれの説明をする。
最初は真面目に聞いていたのに、途中からぐでっとしだして、僕の体にもたれかかってくる。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。