あぁ、やっと出られる…
思えば長かったような短かったような
いろんな事があったけれど、でも
ブラックさんと恋人同士になれて良かった
お姫様抱っこのまま、扉へと近づき1歩手前まで差し掛かる瞬間だった。
ブラックさんが瞬時に後ろへと下がったのだ。
少し様子がおかしい
促されるまま、扉の隙間を見てみるとその先は真っ暗闇に包まれていた。
え、どうなってるの?
ピーピーピー!!
『システムエラー発生システムエラー発生』
システムエラーの放送が流れた後、辺りが暗くなり異様な雰囲気が漂い始めた。
扉の上に文字が浮かび上がる。
【ハグしないと出られない】
【キスしないと出られない】
【5分間抱きしめ合わないと】
【手錠をつけて24時間】
【○▲□※♯✫●◇○】
だんだん文字化けがひどくなり読めなくなる。
部屋のお題が変わるごとに内装も少し変化していく。
もうごちゃごちゃだ。
抱きしめられている手に力がこもるのを感じた。
お題の文字が変わり続け、ついに文字が止まった。
【生存者はここカラ出さナイ】
その瞬間黒い幽霊のような物体が現れ、私たちに襲いかかってきた。
そういうと私を担いで、空へと飛ぶブラックさん。
開いた片手には大きな鎌を持っていて、黒い物体を切り裂いた。
次々と黒い物体ゆ切り裂いていく。
だが、数が多すぎて仕留めきれていない。
ブラックさんは私を地上へと降ろして、また飛び上がった。
黒い物体は私に向かって襲いかかってきた。
私はひたすら逃げ回る。
数十体チェーンに引っかかり、動きを封じた。
サンダーが直撃し、消滅していく。
よし!このまま行けばなんとかなる!!
約30体ほどの黒い物体が私に向かってくる。
さっきよりも少し多いけど逃げきってみせる!
ほぼ黒い物体を引きつけて逃げ回る。
黒い物体は消滅した。
こんなに全力疾走したのは体力測定以来だわ…
人間死ぬ気になればなんとかなるんだね
一体残ってたのか!
避けきれない!ならっ!!
ありったけの力を込めてパンチした
拳がヒットし、ひるんだところをブラックさんが引き裂いた。
空中に浮かぶブラックさんに向かって満面の笑顔でピースした。
ブラックさんが降りてきて私を抱き寄せる。
『システム、エラー、復旧、できませ、』
『この、キューブは、60分後に、バクハツ、します』
『システム、復旧、できません、』
なんですとおおおぉぉぉ?!?!?!














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!