第15話

重岡side
1,311
2018/03/25 13:55
楽屋を出て、走って走って、

気付いたら駅についてて、



後ろから神ちゃんが走ってきてたのが分かってたから、急いで発車間際の電車に乗り込んだ。

とても今、神ちゃんと話せる状態ではない。



ドアが閉まって走り出した電車にホッとしながら、過ぎてゆく駅のホームにあるベンチが映った。


望と、たまに待ち合わせする場所。





望、

望は大丈夫やったんかな。






いや、

もうええんや。


僕はもう、6人とは関係ないねん。





僕はもう、みんなと一緒におったらあかんねん。



7WEST、どうせなくなるって話なんやし、ちょうどええ。





僕は、

みんなに迷惑ばっかりかけて、

余計なことばっかりして、


酷いことをしてしまって、


言わなくてもいいことを言ってしまって、


おまけに余命宣告までされとる病人やし。




ほんま、こんな俺とおるん、そりゃ嫌にもなるよな。





家に帰るまでのいつもの景色が、


今日は滲んでた。

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