第6話

帰り道
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2026/02/07 02:27 更新
side真
角屋 真
角屋 真
今日も隣で、及川さんの話し声が聞こえた。

最近、及川さんは上杉さんだけじゃなくて、転校生の白石さんや岸辺さんとも話していた。

僕もあの2人みたいに、初めから仲がいいわけではないけれど話しかけることができたらいいのに。

どうやったら、及川さんともっと話せるのだろう。

いつも彼女と話す時、緊張して話せない自分がいた。

どうしたら、喋るのが得意になるのだろう。
角屋 真
角屋 真
(そうだ、本になら書いてあるかも)
僕は昔から本が好きで、学校にいる間もずっと本を読んでいる。

そのせいでクラスには馴染めないし、話すのも苦手で、及川さんに自分から話しかけることすらできない。

僕が夢中になれるものは、本だけだった。
角屋 真
角屋 真
あ、あった…
図書室に寄ると、「好きな人へのアピール方法」という本があった。

こんな本を借りるのは少し恥ずかしい気がしたけど、

自分では方法がわからないから仕方なく借りた。



【好きな人へのアピール方法】

その1、一緒に帰る!

その2、相手の好きなことをしてあげる!

その3、イベントにはしっかり参加する!



これが…アピール方法…?

その1の一緒に帰るぐらいならできそう…

その2は及川さんの好きなものとかわからないから無理そうだ。
角屋 真
角屋 真
及川さんの好きなものを知っていそうな人は…
【昼休み】
上杉 樹里
上杉 樹里
なんで急に呼び出したのー?
角屋 真
角屋 真
ごめん、上杉さん…
上杉 樹里
上杉 樹里
全然いいけど、角屋くんから珍しいね
角屋 真
角屋 真
あの、実は及川さんの好きなものを教えてほしくて…
上杉 樹里
上杉 樹里
スズちゃんの?なんで?
角屋 真
角屋 真
えっと…
僕が言葉に詰まっていると、上杉さんは何かを察したように表情を変えてきた。
上杉 樹里
上杉 樹里
もしかして…そういうこと?
角屋 真
角屋 真
え、えっと…うん…
僕が答えると上杉さんは驚いて声を上げた。
上杉 樹里
上杉 樹里
嘘!?
上杉 樹里
上杉 樹里
角屋くんとスズちゃん、付き合ってたの?
角屋 真
角屋 真
いやいや!まだ付き合ってるわけじゃ…!
上杉 樹里
上杉 樹里
「まだ」ってことは、そういう予定があるの?
角屋 真
角屋 真
いや、えっと…勝手な僕の片想いで…
上杉 樹里
上杉 樹里
へー、意外!でもなんか嬉しい!
上杉さんは自分のことのように声を高くした。
上杉 樹里
上杉 樹里
そういえばさ、
角屋 真
角屋 真
なに?
上杉 樹里
上杉 樹里
スズちゃん、好きな人いるっぽいよ
角屋 真
角屋 真
え!だ、誰!?
上杉 樹里
上杉 樹里
あ〜誰かまではわかんないんだけど、
上杉 樹里
上杉 樹里
前に私が教えた、恋のおまじないがあって
角屋 真
角屋 真
恋のおまじない?
上杉 樹里
上杉 樹里
そうそれで、教えた次の日にはやってたんだよね〜
上杉 樹里
上杉 樹里
ていうことは、スズちゃんにも好きな人がいるってことでしょ?
角屋 真
角屋 真
そ、そっか…
その「恋のおまじない」がどんなものか気になるけど、

僕は及川さんに好きな人がいるってことが意外で不安になった。
上杉 樹里
上杉 樹里
案外、その好きな人って角屋くんかもよ〜?
角屋 真
角屋 真
そ、そんなわけないだろ
上杉 樹里
上杉 樹里
ちなみに、スズちゃんは甘いものが好きだよ!あとアクセサリーとか!
角屋 真
角屋 真
へぇ…ありがとう、参考にする
【放課後】
角屋 真
角屋 真
角屋さん
及川 鈴
及川 鈴
え?う、うん!なに?
角屋 真
角屋 真
あの…
声をかけた瞬間、僕は後悔した。

僕と及川さんはほとんど話さないし、全然仲良くない。

そんな僕が急に一緒に帰るように言ってきたらおかしいって。
角屋 真
角屋 真
えっと…
上杉 樹里
上杉 樹里
スズちゃ〜ん!私、先に帰るねー!
及川 鈴
及川 鈴
え、樹里!?
角屋 真
角屋 真
(上杉さん…!!)
及川 鈴
及川 鈴
ど、どうしたの急に?
上杉 樹里
上杉 樹里
今日、SNS更新しないといけないから、先に帰るね!
及川 鈴
及川 鈴
う、うん?わかった…
上杉 樹里
上杉 樹里
スズちゃんは、角屋くんとかと帰ったら?じゃあね!
及川 鈴
及川 鈴
え、ちょ、ちょっと!?
いつも一緒に帰る上杉さんが急に帰って、及川さんは不思議そうに声を上げた。

だが上杉さんのおかげで、一緒に帰れる状況ができた。

僕はこれをチャンスだと思って、及川さんを誘った。
角屋 真
角屋 真
じゃあ、一緒に帰る?
及川 鈴
及川 鈴
え?
及川 鈴
及川 鈴
(ええええええええ!?)
角屋 真
角屋 真
あ、嫌だったら全然…
及川 鈴
及川 鈴
う、ううん!嫌とかじゃないんだ!帰ろ!
上杉さんのおかげで僕たちは一緒に帰れることになったけど…
角屋 真
角屋 真
(な、なにを話せば…)
僕たちは共通の話題がなくて、気まずい空気感になっていた。

そういえば、上杉さんに教えてもらった及川さんの好きなものを話せば沈黙じゃなくなるかも。
角屋 真
角屋 真
及川さん、甘いもの好きなの?
及川 鈴
及川 鈴
え?う、うん
及川 鈴
及川 鈴
なんで知ってるの?
角屋 真
角屋 真
えっと、それは…
僕が話そうとした瞬間、後ろから車がすごい音を立てながら猛スピードで走ってくるのが見えた。
角屋 真
角屋 真
(こっちに走ってくる!)
及川 鈴
及川 鈴
え、な、なにあの車!
角屋 真
角屋 真
及川さん、こっち!
及川 鈴
及川 鈴
わっ!
僕はとっさに及川さんの手を握って、歩道の方にグッと引き寄せた。

幸い、車はそのまま車道を通っていって、事故にはならなかった。
角屋 真
角屋 真
はぁ…危なかった…及川さん大丈夫?
及川 鈴
及川 鈴
う、うん!ありがとう!
突然の出来事に、及川さんは驚きながらも僕にお礼を言った。

僕もびっくりしたけど、彼女が危険なのがわかって、すぐに手が出た。
角屋 真
角屋 真
(…それにしても及川さんの手、すごく熱かった。)
どうしてだろう、少し汗もかいてたし…

体調が悪そうにも見えないけど。
及川 鈴
及川 鈴
(ど、どうしよう…角屋くんと2人なの恥ずかしすぎて、めっちゃ汗かいてた…)
及川 鈴
及川 鈴
角屋くんが気づいてないといいけど
ユノン
ユノン
切ります!
ユノン
ユノン
今回、少し字数いった気がします!
ユノン
ユノン
嬉しい…💖
ユノン
ユノン
次回も頑張ります!
ユノン
ユノン
バイユノ💫

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