第7話

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2024/03/21 15:00 更新
ゆっくり歩きながら食堂に行くと、既に半数が揃って席についていた。
ルイーズはまだ来ていないようだ。
私は案内されるがままに椅子に座り、他の人が来るのを待っていた。
右隣にエーミールさん、左隣にチーノさんの席があった。
私より早く来ていたエーミールさんと話してみることにした。
あなた
…あの
エーミール
?はい!なんでしょう
ふわふわとした雰囲気の彼は、優しげな声で返事をした。
本を置いたのを見て、私は言葉を続ける。
あなた
エーミールさん…でしたよね
エーミール
そうですよ、どうしました?
あなた
いえ、食事中はお隣の席なので折角なら色々知りたいと…
エーミール
ああ、そうですね
彼は紅茶を啜った。
エーミール
じゃあ…簡単な自己紹介でも
あなた
あ、はい…お願いします
エーミール
私はこの国で参謀をしています
エーミール
普段は図書室か…いなければ、書記長室にいると思います
エーミール
あと休憩室で、ほら…あそこの
エーミール
オスマンさんたちと、お茶会をしているときもあります
あなた
へえ…お茶会、素敵ですね!
エーミール
そうですねぇ、穏やかで…心も落ち着きますからね
エーミール
今度ご一緒にいかがですか?
あなた
もちろんです、ぜひ!
そう言えば彼は、国一番の知識人であると、どこかで聞いたことがある。
そこらの学者さえ凌ぐほど頭が良く、軍でも作戦は彼が中心になって考えるらしい。
そんな彼は、しかし女性を前にすると途端に頭が真っ白になってしまうという。
そういう抜けているところもあって、たまにイキっても憎めないのだ。
…と聞く。
あなた
ああ…じゃあ一つ、質問してもよろしいですか?
エーミール
ええ、どうぞ
あなた
少し…踏み込んだ質問になってしまう…かもしれませんが
エーミール
はい
あなた
この国で一番の知識人である、と伺っておりますが…その
あなた
学者でもなく、なぜ軍に?
エーミール
…ああ、それは…
エーミール
まあ、総統に恩がありますから
あなた
恩…ですか?
お、このまま自然な流れで彼の過去について聞けたら攻略に役立つぞ。
話してくれなければ、また今度機会を窺って再挑戦すればいいだけだ。
エーミール
ええ…私、こんな…少なくとも普通とは言い難い見た目で
エーミール
故郷では…あまり、いい扱いをされてはきませんでした
エーミール
そこを救ってくださったのが…彼でした
あなた
…すみません、そんな…
あなた
貴方の口から…自分の容姿を、卑下するような言葉を…
あなた
…出させてしまってすみません
まあ確かに、一目見たときから全体的に色の薄い人だとは思っていた。
色白とかもうそんなレベルじゃなく、瞳すら薄いのだから、普通でないのは事実だ。
エーミール
いえ…いいんです、私が話すと決めたのですからね
そしてエーミールさんは少し黙ったあとに、私の顔を見つめた。
何かまずいことを言ったかと思い一人焦っていると、彼は微笑んだ。
あなた
あ、え…っと…?
あなた
な、何か…顔について…ます?
エーミール
ああ、すみません
エーミール
同情、しないんだなって
虚をつかれたような気分になった。
同情?
あなた
…過去に対して、ですか?
エーミール
ええ、珍しい方です
エーミール
ルイーズさんに話したときは、応援やら慰めやら…色々
エーミール
他の方もそうでした
私はどうやら、珍しい人間だと気に入られたようである。
しかしこれは違う、私の配慮不足に過ぎない言葉選びのミスだ。
もっと考えて話していたら、同情して慰め、応援の言葉をかけただろう。
今回は偶然、良い方に転んでなんとかなったから良かったけど。
チヤホヤされることだけを目標にしていて、相手そのものに興味がないから、
同情や共感など、寄り添ったりすることが、やろうとしないとできない。
しようと思えない。
もっと考えて動かないと。
いや、それより今は、
それっぽいことを言って誤魔化すんだ。
あなた
その…
私は申し訳なさそうに、俯いた。
あなた
同情したら…その人の過去が、良くないものだと決定されて
あなた
それ以上の価値を失ってしまう
あなた
だから無闇矢鱈と同情しても…良くないんじゃないかと
あなた
いや、勿論皆さんが無闇矢鱈と同情しているとは思いませんが
あなた
…つまり…その過去が、貴方を形作ったものである限り
あなた
私が勝手に断定してしまうのは良くない気がしてしまって…
あなた
もし過去がエーミールさんを、今の状態に持ち上げる…
あなた
所謂悔しさのバネだったなら、悪いものではないと思います
あなた
まあこれも…私の断定ですし
あなた
不快にさせてしまっていたら、謝ります
よし。
それっぽい考え、かつ申し訳なさもアピールすることで効果は覿面のはず。
不快にさせたなら謝ると言っている相手を、同情しなかったからと責められるほど、
彼も鬼ではないはずだ。
この誤魔化し方だって全員に通じるわけじゃないが、相手を選べば必ず上手くいく。
それから顔を上げて彼の目を見ると、当然のように優しさで満ちていた。
私がしたことは、どうやら彼の中では間違いじゃなかったらしい。
エーミール
…一理ありますね
あなた
あ、ありがとうございます…
エーミール
嫌な思い出ではありますけど、今思えば確かにあれは…
エーミール
必ずしも悪い経験ではなかったように…思うこともできる
エーミール
私を押し上げるのに必要な材料だったのかもしれませんね
エーミール
…まあ、ものは言いよう…ってやつです
あなた
なるほど
ふと周りを見渡すと、先程までいなかった人も何人か来ていた。
チーノさんが歩いてくるのが見えた。
エーミール
ああ、チーノくん
チーノ
エミさん、朝ぶりですね
チーノ
あなたさんも、こんにちは
あなた
こっ、こんにちは!
チーノ
何を話されてたんですか?
エーミール
秘密です
チーノ
えっ
ふーん。
あなた
あ、あはは…
エーミールさんを完全に取り込むまで、それほど時間はかからなさそうだな。
多分この秘密のおかげで、チーノさんは私を少し警戒しただろうが。
まあそれはいい、時の流れが解決する。
チーノ
秘密、ねぇ…
チーノ
まあいいです、ご飯食べましょ
エーミール
残念ながら貴方待ちでしたよ
チーノ
えっ、俺最後!?
あなた
最後でしたね…
総統が全員揃ったことを確認すると、食事の挨拶をした。
いつの間にか並んでいたご飯も、いい匂いがしてお腹が鳴りそうだ。
ゾムさんが他の人に死ぬほど食べさせていたのは見て見ぬふりをした。
…ん…?いや、待てよ。
あなた
ルイーズさんは?
チーノ
あれっ?そういえばいませんね
エーミール
迷子でしょうか、広いですし…
あなた
ですかね…大丈夫かなぁ
エーミールさんとの会話に夢中で、ルイーズ不在に全く気が付かなかった。
来るだろうか。
そのときだった。
扉が開いて、ルイーズが入ってきたのは。
ルイーズ
あなた
…ぁ
ゾム
お、ルイーズ!遅かったな
コネシマ
どうした?なんかあったか?
シャオロン
隣座れよー!
ゾム
アカン、あいつは俺の隣
シャオロン
はぁ?
ロボロ
あーもう…で、遅刻はなんで?
ルイーズ
…迷子だったのっ…
彼女は自らそう言ったくせ、その可愛らしい顔を赤くして俯いてしまった。
幹部たちも顔を赤く染める。
殴り飛ばすぞ。
あなた
…ちっ






















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おわり
最近、某魔法漫画が大流行しているわけなんですが
私は四年前から単行本買ってたというのを自慢させてくださ((
なんでもないですすみません
まあ流行してるから、夢小説も沢山出るわけじゃないですか
ランキングが、バレーと魔法とアイドルで埋まってますよね
で、ランキングから色々漁って読んでたところなんですが
なんか夢小説読んでると
登場人物全員、出会い頭に顔面殴りたくなってきません?
あと喋ってるときとか
※唐突
特に深い意味はないんですが
キャラヘイトじゃなくてね
これはもう愛故に?みたいな?
本当、嫌いなんじゃなくて
好きだからこそ殴りたい
夢主、オリキャラ、推しとかに関わらずパンチしたいです
思いっきりね
私が自分の小説内で、散々推しを虐めるのもそういう理由です
この気持ち分かる人!

アンケート

登場人物殴りたくなる?
それなめっちゃ分かる
66%
理解できなくはないが殴ろうとは思わん
26%
いや分からん分からん
9%
投票数: 207票
そういう夢小説作りたいな
青春甘々愛され学パロ夢小説のモブ女に転生した夢主が
愛故にメインキャラ全員殴る話
それも突然、衝動的に
完全にコメディだね
え作りたい(本気)
そういうわけでお楽しみに
じゃ、ばいばい!

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