第7話

『思えばどうしてあの時の』
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2026/02/24 17:36 更新













―類side―







あ、あった。
あの時の台本。
一度、大体のシナリオを把握するために

読んでみるとしよう。





確か、

司くんがフェニックスで

えむくんが、フェニックスに恩のある少女「リタ」

寧々はたしか、フェニックスを嫌う少女「ミア」

そして僕は、フェニックスを狙うハンターだ。




























フェニックス『この世界は、腐りきっている…

そんなの、ずっと昔からわかっていたはずだった』


(スポットライトをつける)
(暗闇,スポットライトは司くんにのみ)←観客に注目させる
俺の名前はフェニックス。

『不死鳥』とも呼ばれている。

最近人間共が、俺のことをずっと探しているらしい。

絶対にあいつらに捕まってたまるものか。

今まで人間がどれだけ恐ろしいか見てきたのだ。

戦争、紛争、略奪、自然破壊…
(→段々声を力強く、下の方にある自身の手の平見つめる)

だからこそ、捕まるとどんなことをされるか

わかったものじゃない…
(→拳をぐっと強く握りしめる)

人間は他の生物にとって害悪にしか思えない。

それに加えて同族同士で殺し合いもする。

いや、自然界にも同族で殺し合うものはいる。

だがそれは食べるため、生きるためだ。
(→ここでスポットライトを少し赤く)

だが人間は人間を食べない。

ならばなぜ殺し合っているんだ?

到底俺には理解できないことだな…

(→3秒ほどかけてゆっくりとスポットライトを消して行く)

(その間に罠とえむくんを舞台左側に)
(罠は遠隔で操作可能な物を使う,フェニックスが手を伸ばし,切る様な動作をするタイミングで開くように裏から操作)




(舞台全体をゆっくりと明るく)←この時からえむくん既に泣きの演技を
(完全に明るくなってから1呼吸おいて)


ある時、人間が獣用に仕掛けた罠に掛かっている

人間の少女を見つけた。

もうすぐ日も沈む。

そうすれば夜行性の猛獣達は

少女を決して見逃すことは無いだろう。

この時の俺は

「同族が仕掛けた罠に引っ掛かり死ぬなんて滑稽だな」

なんてぼそっと言ってほくそ笑んでいた。
















だが、少女が1人泣いているのを見て気が変わった。


いや、変わってしまったと言った方がいいだろう。










ガチャン
(→罠から解放する音)
リタ「ほぇ…?」
_____________________________________________
→ここでえむくんとフェニックスは目が合う
フェニックスはすぐに目を逸らす
_____________________________________________

リタ「キラキラ…真っ赤で…」(ここではっとする)

リタ「助けてくれてありがとうございますっ!
   あのっ…貴方はあのフェニックスさまなんですよね?
   どうしてあたしを助けてくれたんですか…?」

フェニックス「……」(→無言のまま木の上を移動、舞台袖に移動、予めマットレスを敷いておく)






















そうだそうだ、それでこの後フェニックスに礼を言う為に探しに来たえむくんが猛獣に襲われそうになっている所を、またフェニックスが助けるんだったね
肝心の例のセリフは…あ、あった
【セリフ前のザックリとしたストーリー】


毎日毎日、リタは森に通いフェニックスを探します。
最初は顔も出してくれなかったフェニックスですが、
リタと少しずつ距離を縮め、
雑談程度ならできる仲になっておりました。

ある時リタは、捻くれ者の少女ミアを連れてきました。
ミアは何処に連れていかれるかも知らずに
無理やりリタに連れて行かれたものなので、
フェニックスがそこにいることに対してリタに怒ります。

ミアは数年前、フェニックスの住むと言われる
森の中に居を構えた両親と共に暮らしていましたが、
ある時何者かによって森が全て焼けてしまった時に
両親が死んでしまっていたのでした。
そして森が焼けた原因はフェニックスである、
親が死んだのはフェニックスのせいである、と
引き取られた先の叔母にキツく言われていました。

フェニックスへの誤解も解け、
毎日を平和に暮らす3人でしたが、
ある時フェニックスの行方を探し続けているハンターが
大きな森が傍にある村へやって来ます。
幼い少女たちがフェニックス〜と歌いながら
森に入っていくのを見かけると
少し遠くから少女たちを観察し、
フェニックスの住処を見つけ、辺りに火を放ちます。

フェニックスは、自分が長くに渡って暮らしてきた
森が焼かれた事に酷くショックを受け、
そんな時に見つける、野生動物達の死骸。
フェニックスはもう、少女たちも
信用することができない精神状態となっていました。



そんな時に少女たちが訪れました──────




フェニックス「近寄るなッ……!!」

リタ「ひっ…フェニックスさま…?」
→フェニックスの肩に触れようとする

フェニックス「ッ……!」
→バシッとその手を払い除ける

リタ「ふぇ、フェニックスさま…
今のフェニックスさまこわい…です……」
→ガタガタと震えながらも少し心配そうに

ミア「フェニックス、森が焼かれたのは
辛く苦しいという言葉だけで表せるものじゃないでしょう。
だけれど、それとリタの事をつのは別のことだわ!」

フェニックス「……今日は、もう帰れ」

リタ「で、でも…!」

フェニックス「帰れと言っているッ!!!!!」

リタ「ッ…!」(←声にもならない音、そして舞台右側に走り去る)

ミア「あっ、ちょっとリタ…!まって!」(←リタを追いかけ同じく舞台右側へ)



フェニックス「…」(リタの手を払い除けた自分の手を見つめる)

フェニックス「人間は……人間とは一体…なんなんだ?」

フェニックス「意味無く殺すのが人間…?」

「何も考えずに環境を壊すのが人間…?」

「だが、あの…少女たちは──────…」


「……俺のこの苦しみは…一体何に向ければ、

誰に向ければいいんだ?」


ハンター「そんなの決まっていますよフェニックスサマ♡」(←油断しているフェニックスの背後に回り込む)
(+フェニックス驚き咄嗟に殴ろうとするが華麗に避けられ)

ハンター「フェニックスサマのお力で、

全てのニンゲンを潰してやればいいのデス♡」

フェニックス「……それでは、この俺が人間たちと

何も変わらない者になってしまう」

「そんな事よりも、お前は一体なんだ。」

ハンター「ふふ、誰でしょうね?」

…ここから段々ハンターに乗せられて、
いよいよリタ達の住む村を焼こうとするんだったよね
あそこのシーンの司くんは…
練習で見た時の迫力も凄かったけれど、
本番はもっと恐ろしかったなぁ…


フェニックス「……」

フェニックス「人間は…強欲で怠惰で無知で高飛車たかびしゃで…」

フェニックス「まぁもう…そんな汚いやつらも……」(村に向かって手をかざす)

フェニックス「不死鳥の炎は…不滅の炎───」

「……後戻りは…できない」
(少し大きく息を吸う






リタ「フェニックスさまーーーーーぁ!!!」(何処かからするリタの声、フェニックスは辺りを見回す)

ミア「フェニックス…!待って…!!!」(ここで2人が舞台上に現れる。)


フェニックス「…何故、ここに来た。」

リタ「フェニックス様がっ…フェニックス様がっ、

泣いてたから…!!」

ミア「人間はたしかに憎いものかもしれないけれど、

そんな事をしたら憎い存在よりも、

自信が憎まれる存在になってしまう…!」

フェニックス「……っ」

リタ「おねがい、フェニックスさま……」

「また、一緒におしゃべりしようよ…」(少し震えながら

ここ、本当に全てを壊し尽くさんとした
表情をしていて、
こういうのもなんだけれど
少し背筋が凍ってしまったんだよねぇ…
……
今日の司くんの様な表情はしていなかったけれど…
目の感じはやはり…この時と同じ…














司くん、君は一体

何を隠しているというんだい?

考え始めたらキリがないな…
また明日、司くん本人に少し、
聞いてみるとしよう
…明日、ちゃんと司くんに───

謝んなくちゃ…なぁ………



















           『思えばどうしてあの時の』
                 完
































  











6話お疲れ様でした。

今回は類くんがメイン視点となり、

台本を読み返す回でしたね。

まぁそんなことは置いておいて、

皆様お久しぶりでございます。

あむら。です。

2年ぶりですね。

2年前一応この脚本…台本は1部書いてはいたのですが、

どうも長く書きすぎて段々面倒になってきて

忘れていたようです。

まぁきっともうこんなもの、

覚えている方なんていないのでしょうが。



では皆様本日も、良き闇司ライフを

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