第12話

12話
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2024/01/03 14:17 更新

その後、玉森とは解散しあなたがどうしてもアップルパイが食べたいって言うから気に入ってるケーキ屋でアップルパイを買う。

あなたがアップルパイを買う理由はもう分かっている。



俺とあなたが喧嘩をした時、決まってどちらかがアップルパイを買ってきてコーヒーをいれて2人で飲むっていうのがお決まり。



今日は喧嘩はしてないけど……


あなた的に俺に気を使ってるんだろうな。。


それにしても……



幼なじみが玉森だったとは……。





アップルパイを買って俺の家に戻る。

俺は何も言わずにコーヒーを入れにキッチンへ向かう。
あなた
ひろくん……裕太の事だまっててごめんね。確かに昔、裕太とは付き合ってた。でも私が好きなのはひろくんだし、裕太は幼なじみって感情しかなくて。。
北山宏光
北山宏光
なんで謝るんだよ(笑)悪いことしてないだろお前ーっ。何も悪いことしてないのに謝るなよ。
あなた
……ひろくんいつもと違う感じに見えたから。
北山宏光
北山宏光
俺はいつもと別に変わらないけど?気にし過ぎだって。
全部バレてる。


無理して笑ってたことも。

相手が玉森だって分かってからソワソワしてたこともあなたにはバレてる。

あなた
私ね、もしひろくんに幼なじみの女の子がいてその子が元カノだったとして今日みたいに3人でご飯行こうってなったらね、きっと嫌な気持ちになる。……もしひろくんがそんな気持ちになってたらって考えたら苦しい。自分は何も無いから大丈夫だよなんて言っても相手からしたら不安になるし心配すると思うから。
泣きそうな顔になりながらそうあなたを見てコーヒーカップを手から滑らせ落として割ってしまった。



ガシャン!!!!



割れたカップなんてどうでも良くてあなたの腕を引き抱き寄せる。
北山宏光
北山宏光
……俺がそんな顔ずっとしてたんだよね。あなたに異性の幼なじみがいて仲良くしてても大丈夫。そう思ってたんだけど、相手が玉森で……俺知ってるんだよね、まだあいつがあなたの事好きだって事。
あなた
ちがっ、裕太も好きじゃないよ私の事っ
北山宏光
北山宏光
好きなんだ。……玉森はさ、ずっと好きなんだって。でも幼なじみが幸せになってくれるならって応援するって。俺には分かるんだよね、好きな人を応援なんて出来るわけないから。
あなた
…………知らなかった。私はそんな気持ち全くないからっ!
北山宏光
北山宏光
それは分かってる、ちゃんと分かってるから。……だから玉森と外で会うなとか言わないし、今まで通り2人ででかけたって構わないから。……俺、自分はこんな嫉妬したりするタイプの人間じゃないって思い込んでた。今までこんなモヤモヤなんてした事無かったからさ。あなたは、俺があなたの事胸がぎゅーってなるくらい好きだって事分かってくれてたらそれでいいから。
あなた
どうしよう……泣きそうなんだけど。。
北山宏光
北山宏光
泣くなよ(笑)……ほら、コーヒー入れ直すからソファーで待ってて?ね?
あなた
ヤダ!!もう少しこのままでいたい!



そういって強く抱き締め返してきたあなたの目には本当に涙が浮かんでいた。




あなたの前ではやっぱりかっこつけちゃうな~~~俺も。



俺は大丈夫だから!!




なんて言ったけど内心は明日からどうしよう、


そればかりが頭から離れない。

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