第15話

「最強」で「最狂」な魔法
116
2025/03/30 14:00 更新
突然窓から学園長が飛び込んできた。
エース
エース
うわぁ!!!!
グリム
グリム
ぶなぁ……うるさいんだゾ…せっかくいい夢見てたのに…
ディア・クロウリー
ディア・クロウリー
いいですね〜青春ですね〜アオハルですね〜いいなー!
先生にもそんな青春が欲しかったっっっ!!
エース
エース
見てたのかよ!!!
(なまえ)
あなた
ど、どんまい学園長……?
ワチャワチャしてよく分からなくなってしまったけど、学園長に私のさっきの魔法についての説明をしてもらうことになった。
ディア・クロウリー
ディア・クロウリー
コホン、えーさっきの監督生さんの魔法ですが、あれはユニーク魔法で間違いないかと思われます。
(なまえ)
あなた
あれが、私のユニーク魔法…!
ディア・クロウリー
ディア・クロウリー
ええ。ですが、監督生さんのユニーク魔法は魔法の中でも特に強力な「呪い」の部位でしょう。
グリム
グリム
の、呪い?なんなんだゾそのおっかない名前のやつは?
聞けば、魔法は大きくわけて主に3つに分類されるらしい。魔法、祝福、そして呪い。魔法は使える人は使える、簡易的なものや強力なもの、様々なものがある初歩的なもの。祝福は妖精などから送られる幸運や幸福をもたらすギフトのようなもの。その反対に呪いは、人または霊が、物理的手段によらず精神的あるいは霊的な手段で、他の人や社会全般に対し災厄や不幸をもたらすとされているものらしい。
ディア・クロウリー
ディア・クロウリー
監督生さんはユニーク魔法に呪いを習得していますが…変ですね…。
エース
エース
何が変なの?
ディア・クロウリー
ディア・クロウリー
呪いは本来膨大な魔力の持ち主、寮長クラスの魔力を持った物が使えるとされているもの。習得するのですら困難なものを、なぜ監督生さんが使えるのか……
エース
エース
じゃあ監督生がぶっ倒れたのって自分の魔力量とその呪いの魔力量が合わないから、ってこと?
ディア・クロウリー
ディア・クロウリー
概ねそうでしょう。まぁ、呪いについてもそう明言されてはいないので、今は憶測でしか話せませんがひとつ言えるのは……
仮面でよく見えない目元が真剣な眼差しで私を見ている。
ディア・クロウリー
ディア・クロウリー
今の状態で使ってしまっては、あなたはいずれ死んでしまうでしょう。
グリム
グリム
死ーー?!
ディア・クロウリー
ディア・クロウリー
シー!ここは医務室ですよ!お静かに!
一瞬何を言われているのか分からなかった。
せっかく習得できたユニーク魔法が、使ってしまうと死んでしまうリスクがある。
そう聞いて私はとてもショックだった。
ディア・クロウリー
ディア・クロウリー
とにかく、その魔法は使わない方がいいでしょう。
というか使わないでください!
エース
エース
監督生、今は身体大丈夫なの?
(なまえ)
あなた
う、うん。特には…
ディア・クロウリー
ディア・クロウリー
でも、見てください。
学園長は私のブレザーの胸ポケットに入っていたマジカルペンの魔法石の部分を指さした。
ディア・クロウリー
ディア・クロウリー
ここ、黒ずんでいるでしょう?これはブロットと言い、ストレスや魔法を使うことで出てくる排気ガスのようなものです。これが溜まると昨日のローズハート君のようにオーバーブロット状態になってしまいます。
(なまえ)
あなた
そうだ、リドル先輩は?無事?!
エース
エース
落ち着け、お前が倒れたあと目を覚ましたよ。
私はほっとして胸を撫で下ろす。
あんなに頑張ったのに死んじゃいました、なんて後味悪すぎる。

少し話したら学園長は今日の仕事に戻ると医務室を後にした。
エース
エース
監督生、今日の授業出れそう?
(なまえ)
あなた
うん、もう元気だよ。
てか今何時?
エース
エース
えーと、5時ちょい過ぎくらい。1回寮戻る余裕はあるな。
(なまえ)
あなた
じゃあとりあえずシャワーくらいは浴びようかな。
グリム
グリム
オレ様は2度寝だゾ…
3人各寮に戻ることにした。
「途中でまたぶっ倒れられてても困るし?」と言ってエースは私とグリムをオンボロ寮まで送ってくれた。



シャワーを浴びながら昨日のことを思い出す。大変だったなーとかあの時の先輩かっこよかったなとか考えてたら、自分が倒れた後見た夢のことが気になった。
懐かしいあの夢。無意識にあの歌を鼻歌で歌ってしまった。
(なまえ)
あなた
ふーんふーんふーん🎶









―オンボロ寮近辺―
マレウス
マレウス
……誰の歌声だ?











━━━━━━━━━━━━━━━
その後普通に登校し、私は授業を受けている。今日は飛行術の練習だ。放棄に乗ったことの無い連中30人弱をバルガス先生一人で見るのはキツイので3年生との合同授業だ。
バルガス先生
バルガス先生
では3年生と1年生で適当にペアを組め!素早く!
さすがは男子校。ほとんどの人が3年ほど女子と関わってないので、接し方が分からないのか見事に最後の方まで残った。
(なまえ)
あなた
し、死にてぇ……
レオナ
レオナ
おい草食動物、俺が組んでやるよ。
急に話しかけられて振り返ると耳の生えた獣人族の先輩が話しかけてくれた。
(なまえ)
あなた
えっ、あっよろしくお願いします
グリム
グリム
よろしくなんだゾ!
お互い自己紹介をしあう。
この人、どっかで見たことある気がする……。でも思い出せないや。
バルガス先生
バルガス先生
じゃあ飛び方の説明は前回したな。それを思い出しながらやってみろ。3年生はそれをサポートしてやってくれ。
各自、自分のペアと協力しながら取り組んでいる。どの先輩も優しく丁寧に教えている。レオナ先輩もそうだ。次々と周りの1年生は箒で空を飛んでいく。
レオナ
レオナ
自分が箒で空を飛ぶところをよくイメージすんだよ。今お前が飛べないのはインスピレーションが上手くできてないからだ。
分かりやすく教えてくれているのになかなかできない。16年間この世界で暮らしているとはいえ、16年は魔法のない世界で暮らしていた。箒で飛ぶなんてそう具体的に想像もできない。
(なまえ)
あなた
うぅ、すみません…分かりやすく教えてくださってるのに……。
レオナ
レオナ
……お前からは相当な魔力量を感じるのに初歩的なものができないとはな。
(なまえ)
あなた
え?
私の魔力量は1年生の中でも平均なはずだ。だからあのユニーク魔法も使いこなせない。相当な魔力量とは……?
(なまえ)
あなた
私の魔力量は1年生の平均、もしくはそれ以下ですよ。
レオナ
レオナ
お前が言っているのは俺の言う魔力を受け止める器だ。魔力本体だけが一丁前にあっても器が小さきゃその魔力を受け止めきれない。
(なまえ)
あなた
私はどれくらいの魔力を持っているんですか?
レオナ
レオナ
……さぁな。ほら無駄話はいいからさっさと箒で飛んでみせろ。
私には相当な魔力がある。そう言われたら少し自信がついた。
私は具体的に想像した。箒の穂先が風でなびく様子、空を飛んで風と一体になる自分、空からの景色。
私は、飛べるっ!
足にかかる重みが減ったことに気づいて目を開けると、私は2mほどだが、確かに飛んでいた。
レオナ
レオナ
ハッ、できるじゃねぇか。
お前に足りなかったのは「自信」だな
私はそう言われて気づく。確かに、私は自分が飛んでる様子をイメージできていないだけでなく、心のどこかで「私にはできないのでは」と思っていたのかもしれない。
(なまえ)
あなた
(魔力量の話しは私に自信をつけさせるための嘘なのかな?)
聞こうか迷ったが、先輩の優しさを私は黙って受け取ることにした。怖い見た目に反してすごく優しい先輩だな。


授業が終わった。私は改めて先輩のいる方へ走ってお礼を言いに行った。
(なまえ)
あなた
先輩!ありがとうございました
なんだ?とだるそうにこちらの方を見たあと先輩はまた前を向いて歩きながら言った。
レオナ
レオナ
あのたぬきに「もう拾い食いすんじゃねぇぞ」って伝えとけ。
私は最初何を言っているか分からなかったが、すぐに思い出した。
(なまえ)
あなた
あ!
思い出した、あの時グリムの拾い食いを止めてくれた先輩だ。
私は精一杯返事をした。


レオナ
レオナ
(……あいつ、このまま努力していったらきっと化けるな。それこそ俺なんかと比にならないくらいに……。)
レオナ
レオナ
……ふぁあ、昼寝しよ。













🃏🃏🃏🃏🃏🃏🃏🃏🃏🃏🃏🃏🃏🃏🃏🃏🃏🃏
雑魚
雑魚
なんかエー監ってなんですかって感じですね。すみませんこの後ちゃんと恋愛要素入れていきます。
雑魚
雑魚
わかりにくかった人のために少しまとめますね。
雑魚
雑魚
最狂の劇場ロイヤル・ナイトメア・フラッシュ
監督生(あなた)のユニーク魔法。
詳細はまたストーリー内で説明します。
雑魚
雑魚
「呪い」
魔法の1種でとても強力なもの。強力な分それだけの魔力が必要。あまり良い印象のあるものでは無い。
雑魚
雑魚
「魔力とその器」
魔力が水なら「器」はその名の通りその水を入れる器。魔力(水)が沢山あっても器が小さいと溢れてしまう(限界突破的な)から、命の危険を及ぼす。
雑魚
雑魚
ざっとこんな感じです。質問があれば受け付けます。
あくまでこれは私の物語の設定なので原作ではどうかわかりませんのでご了承ください。
雑魚
雑魚
また続きを書きますが投稿はいつになるかわかりません。ゆるちて🥺
雑魚
雑魚
それではまた次回、お会いしましょう。

プリ小説オーディオドラマ