第6話

買い物
22
2022/04/12 09:08
今日は初めてお父さん以外の男性と出掛ける……


勢いで誘っちゃったけど
よくよく考えたら……


私、男性と出掛けたことないじゃん!!


あなた
な、何着よっ…
全然決まらないじゃん!!
ピーンポーン
あなた
あ、はーーーい!!
急いで部屋から出ると足を踏み外した私は
階段から滑り落ちてしまう

ドーーーン!!!
激しい音に彼は急いで玄関を開ける
久瀬 真也
おい、大丈……って何してんだ?
あなた
あははっ…階段から落ちちゃって
五月女 竜
何やってんの笑
久瀬 真也
ほら、立てるか?
駆け寄ってくれば手を差し伸べてくれる真也
手を取り立ち上がると自分がパジャマな事に気付く
あなた
あぁ!!まだ着替えてなかった!!
久瀬 真也
玄関の鍵は空いてるし
君、不用心すぎ笑
あなた
ごめんっ、お母さん閉めたと思ってて
服選んでて……あぁ!服決まってない!
久瀬 真也
ふっ、まったく君は…
服なんて何でも良いだろ?
あなた
良くないよ!
わ、私……お父さん以外の男性と
出掛けるなんて無かったし
服とか中学の時のしか無いし
大人っぽい服とか分かんないし…
五月女 竜
なら、俺が
コーディネートしてあげようか
あなた
いいの?
本当に子供っぽいのしかないよ?
五月女 竜
良いの良いの♪
俺に任せて笑
真也、少し彼女借りるぞ
久瀬 真也
あぁ、時間は十分ある
焦らなくていいからな
あなた
ありがとう!
あなたの下の名前の部屋
五月女 竜
へぇ、可愛い部屋じゃん
あなた
服、どうしよ
五月女 竜
とりあえず持ってる服見せてよ♪
あなた
えっと、これとこれと……
五月女 竜
ふむふむ…
ならこれをこーして
こっちの服って破っても平気?
あなた
あ、うん
てか、竜ちゃん手際いいね
こういうの好きなの?
五月女 竜
あぁ、昔ちょっとね
ほら出来た!
これで完璧♪
あなた
変じゃない?
五月女 竜
うん♪
年相応に見えるよ
あなた
なら良かった!
ありがとう竜ちゃん♪
五月女 竜
いいえ♪
真也のところ行こうか
あなた
うん!
リビングへ戻ると真也は
ノートパソコンを開き仕事をしていた
五月女 竜
真也〜ちょっとこっち見ろよ
久瀬 真也
ん?お、似合ってるじゃないか
あなた
本当に?
久瀬 真也
あぁ、ついでに服も買おうか
あなた
え、そんなにお金ない
うち貧乏だし
久瀬 真也
入社祝いだ♪
あなた
でも……
五月女 竜
甘えれる内に甘えとけ笑
あなた
わ、分かったありがとう
久瀬 真也
それじゃあ行こうか
まずはスーツだったな
あなた
うん
外に出ると高そうなスポーツカーが停めてあった


まさか、真也って凄い大金持ち?
昨日の家だって豪邸だったし……

いったい何の仕事してるの??

久瀬 真也
さぁ、どうぞ
あなた
あ……ありがとう
後部座席に案内すると
竜ちゃんと真也は前に乗り出発する

ど、どうしよ
私は数ヶ月前まで
ただの中学生だったって感覚なのに……

起きたら成人してるし
なんか大金持ちに気に入られちゃってるし


人生何が起きるか分からないんだなぁ
久瀬 真也
あなたの下の名前、悪いな
驚いたろ?こんなので来て
あなた
え!?いや、確かに驚いたけど…
久瀬 真也
いつも使う車はコイツが壊してな
今修理中なんだ
五月女 竜
あは☆
あなた
じゃあこれは?
久瀬 真也
家で眠らせてた私の趣味だ
あなた
お金持ちなんだ、凄っ
久瀬 真也
親が残しただけだよ
よし、着いた
あなた
わぁ!
スーツがいっぱい!
久瀬 真也
竜、サイズは7号で良いよな?
五月女 竜
うん、大丈夫だよ
あなた
7号?
五月女 竜
あぁ、スーツのサイズだよ
さっき部屋で服合わせた時に
スリーサイズ見てたんだ♪
あなた
ッ!?///
五月女 竜
あははっ赤くなってる笑
可愛い〜♪
久瀬 真也
こら、あなたの下の名前にちょっかい出すな
こっちおいで、これとかどう?
あなた
あ、可愛い!
こんなのもあるんだ!
久瀬 真也
着てみるか?
あなた
うん!
五月女 竜
あなたの下の名前ちゃん、こっちは?
あなた
丈短!
めっちゃピチピチじゃん……
五月女 竜
まだ若いし良いと思うんだけどなぁ
久瀬 真也
アホか
こんなの金目な秘書しか着ねぇよ笑
さぁ、あなたの下の名前はコレを
あなた
うん!着替えてくる♪
私は試着室へ向かう
五月女 竜
あなたの下の名前ちゃんって純粋で可愛いよな
久瀬 真也
手、出すなよ?
五月女 竜
出さないよw
俺、熟女好きだし笑
でも、本当に働けんの?
久瀬 真也
……学力で言ったら無理だな
パソコンも使えないし
お茶係にしか使えないだろうな
五月女 竜
ならどーすんのさ
久瀬 真也
デザイン部に預けようと思ってる
彼女は、中身はまだ高校生だ
その若い発想があそこには必要だ
五月女 竜
まぁ、そこなら難しい計算とかも無いか
あなた
お待たせ!
久瀬 真也
ッ!///
五月女 竜
わお、思った以上に似合ってる
あなた
本当?
久瀬 真也
あぁ、凄く似合ってる
それで良いのか?
あなた
うん!
お会計してくる!
買い物を終え車に戻ると再び出発する
あなた
付き合ってくれてありがとう♪
久瀬 真也
あなたの下の名前は昼飯は?
あなた
あ、食べてないや
五月女 竜
俺もお腹すいたな
久瀬 真也
なら、軽く何か食べようか
何がいい?
五月女 竜
肉!
あなた
バーガー!
久瀬 真也
よし、バーガーな
五月女 竜
ぇぇえ!!
久瀬 真也
ニートに選ぶ権利はない
五月女 竜
ひでぇえ!
私達はバーガーショップへと向かいテイクアウトする
あなた
真也もこーいうの食べるんだね
久瀬 真也
時間掛からないからな
あなた
んふ〜おいひぃ♪
久瀬 真也
…それは良かった
五月女 竜
あっ、シーツにタレついた
久瀬 真也
お前なぁ…毎回毎回
良くもそう懲りずにこぼせるものだ
五月女 竜
あはは、悪ぃ笑
その後、様々な服を買ってもらい
沢山の荷物を持って家へと帰った

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