第8話

『 7 . 』
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2024/06/24 15:00














雨乃
んん 、 もう寝るの 〜 ? 










私はお風呂に入り、歯を磨き終わると



後ろから、目を擦っている彼からそう言われた










あなた
もう日付変わりそうだしね……












私は当たり障りの無いそんな言葉を吐き、



平然を装う。










雨乃
あっ 、 だったら
こさめも寝るから待ってて 〜 !











彼はそう言って洗面台へ行ってしまったので、



ソファーで座り、言われた通りに待つことにした





























雨乃
んへ 、 ごめんごめん遅れて……



雨乃
じゃ 、 部屋行こっか ! 










あっ…… そっか 、 もうあの部屋じゃないんだ…… 。









そう思いながら、彼の後ろを着いていく。




























雨乃
こさめのベッド 、 セミダブルだからさ
一緒に寝てもい 〜 い ? ♡












彼の部屋へ入ると同時に、そう言われ、



私は少し悩んだが







これまでの彼の行動から



拒否しても結果は変わらないと思うので



渋々と承認する。














そして " おやすみ " と、就寝前の挨拶を交わし



私は目を瞑り、眠りについた
































_____________これが、彼から見た今日の私。









本当は、眠りになんかついていない。







彼の一定のリズムの吐息を聞き、



気持ちよさそうに寝ているのを確認したら




私は彼を起こさないようにベッドから起き、部屋を出た
















玄関へ静かに降りると、何故か私の靴は見当たらない





でも、今はそんなもの履かなくていいよね……





私はそう思い、裸足のまま外へ出た

























走り続けなくちゃっ……



彼から一旦距離を置ける所へっ……









私は必死に走り続けた。



疲れた、そんなものを頭に思い浮かべる余裕もなく



一目散に走り続けた。

























気付けば、私は知らない場所へ辿り着いていた。



灯りも全然見当たらず、人通りも悪い、そんな所。














ここなら彼も分からない、そう思った矢先、



















後ろから何者かに



私の肩をとてつもなく強い力で引き寄せられた。











あなた
へっ……











¿
可愛い子 、 はっけ 〜 ん ♡ 













誰だか分からない、その男性は



私の事をじっと見て



近くにあった壁に無理やり私を押し付ける。










…………いわゆる壁ドン、と言えば良いのだろうか、














¿
ねぇ 〜 、 俺とちょっと遊ばない ? ♡ 




¿
きっと楽しいと思うけどな 〜 ♡ 
















N E X T .















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