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第1話

1.幻想入り
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2024/02/14 23:47
今回の任務の内容はある山を演習場のために防衛省が買い取ったところ、工事に向かった作業員と視察に向かった自衛官合わせて数十人が急に姿を消した。その人達の捜索活動だ。この事は国民には公表してないとのこと。その理由は現地でテロ組織の活動が昔にあった為、今回もテロの可能性があるかららしい。
作戦当日。いよいよ作戦開始である。私はこの作戦部隊の副隊長に任命された。私が荷物の準備をしていた時後ろから声をかけられた。「本作戦部隊の隊長を務める者だ。よろしく。」目出し帽のでこもった声が私の耳にとどく。「私は小野寺一曹です。」私も軽く自己紹介をした。今回の作戦をするにあたって部隊が作られた。それは全員、特殊作戦群の隊員10人の部隊だ。そして支給された装備はテロ組織があるかもしれないと言う事で、89式小銃と無反動砲と言うロケットランチャーと似たものも支給された。他にも、大量の弾薬や戦闘食、生活用品など数日間の作戦には必要な物ばかりだった。車両は高機動車が3台とバイクが2台であった。高機動車2台には隊員を2人づつ乗せて物資を大量に運べるようにした。そして残りの1台に4人乗り、バイクが1人づつ。バイクが先導して道なき道を走っていく。自衛隊車両独特の重厚感のあるエンジン音が山に響く。少し進んで行くと開けた場所にでた。そこで1度休憩をしようと隊長が「大休止!!」と言おうとした瞬間に1人の隊員が声を上げた。「神社があるぞ!!」それは佐藤三曹の声だった。私は目出し帽を取る手をやめてそこに向かった。再び車列を組み車両を走らせた。近くまで来るととてもさびれた神社だった。その神社の前まで来た時に周りの雰囲気が変わった。神社がさびれていない。さっきの場所なのだが明らかに何か違う。すると他の隊員もガヤガヤしだしたが、隊長がここがテロリストの拠点かもしれないと言い、部隊は戦闘態勢に入った。車両のドアや後ろに身を隠しながらじっと小銃を構える。すると神社の中から「何よ騒がしいわね。また魔理沙…」と言いながら1人の巫女が出てきた。これには部隊全員銃口をおろした。すると巫女が「あなた達は誰なの?」と訪ねてきた。
そして神社の中に入り、我々の任務や所在を全て話した。そしてこの場所の事や彼女の事を全てを聞き出した。どうやら我々は幻想郷と言う所に来たようだ。そして彼女の名前は博麗霊夢と言うらしい。我々が探している自衛官もこの幻想郷にいるかもしれないし、帰り方も分からない為少しの間この神社に居させてくれと頼み込んだ。

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