着いた…
あたり一面雲界のように全て水でできている
ここに私の仲間がいるんだよね?
くももが見てと言った子は水の住民にしがみつき喚いていた
あの子が仲間ってことはないよね?
だったらめっちゃ大変じゃん
私とくももはその子のところまでいった
私がたずねると住民は
魔王って絶対私の仲間じゃん
とほほ
何かを察したようにくももが背中をさすってくれた
なんだかふわふわして温かい気持ちになれた
背中をみるとそこには
すると泣いてたやつが私のことを上から下まで見下ろし逃げてった
げっバレた
私は住居を走り回り泣いてたやつを捕まえた
泣いてたやつはわんわん言いながら私を引き離そうとした
泣きながら私に言った
そっか現実の方が私たちにとって大事だもんね
しょうがないか
他をあたろう
私がそんなことを言ったら首を横に振り
私は呆れた顔をして
水界の街をてでった
くももは頭にはてなマークを
おい!またあの羽つけていくのか?あれ結構疲れるんだけど!?
私のことを察したように
少しホッとした
ん?でも歩いて行けと…
頼む5時間はいやっ!
ズコー
増えてるじゃん
莉亜…なんか聞いたことある
莉亜はツインテーテルの淡い水色の髪をるんるんに跳ねさせていた
それにしてもダボっとした魔法使いの服が似合う
きんバッチが付いている
わたしにもあるけど形が違う
雲と水…
これが仲間の印ってことだ
そうだった忘れてた
莉亜は少し考え込んだ
そうだった
くももと違ってなんでもやじゃないんだ
レベルによって増えていくんだった
そういえば私のレベルゼロ!?
叩くしかできない
ん?あれないの?
ピースしながら莉亜は言った
ドヤるところじゃない!
ステッキなかったら魔法使えないじゃん!
私たちはほとり街まで歩いて行った
うん?いくら?異世界に通貨あるの?あっあるかなんか売ってるぐらいだし
じゃなくて!お金!
最後の煽りいる?めっちゃくももの装置壊したい!!
うっ魔物戦闘力ない倒せない
はぁーお願い聞いてくるか
私たちは聞き込みをした
莉亜が少しうつむき 半泣きで言った
私は頭にはてなマークを乗せた
げっそれはやだ
お金を稼いで剣買って魔物倒そうとしてるのに!!
剣ない!お金ない!
くももは考え込み
パーンとひらめいたようだった
一回しか使えない剣!?攻撃力10って雑魚2回叩かないと倒せないじゃん!
ないよりかはまし?
すると1人の女性?女の子?とにかく10代後半ぐらいのロングな髪の人がやって来た
服を見るからにお金持ちの子だ
えっめっちゃいい人
やば
私たちはその女性と一緒に鍛冶屋へ向かった
女性は微笑み
まあ礼金あげなくて済むならどうせ倒すし
続く
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。