あの後はずっと布団に潜っていた。
刹那はご飯を食べに行った。
私は何に怖がっているのか、未だにわからない。
やめてくれ。
もう私から幸せをこれ以上…
これ以上奪わないで、、、、
ろくに与えられなかった愛情がここではたくさんもらえるんだ、
ここが私のいるべき場所なんだ。
独りぼっちなんかじゃない。
姉妹も、友達も、おばあちゃんだっている。
せめて…せめてこの夏休みだけは…
好きな場所で過ごさせてよ。
どうせ20には成人するんだ、
いいじゃないか。
というか成人は18に引き下げられたんだっけ。
じゃあもう成人してるよ、
じゃあいいよね。
GPSは持ってないしスマホのそれっぽい位置情報だってぶったぎってる。
大丈夫、私は、私は…"翠彩"琴摛。
何も、何も、わからなくて
この生活が続かないこと。
終わることがただ怖くって。
ずっとずっと願ってる。
どうか夜よ明けないでって。
姉妹、似てる。
そんな単語が嬉しくて、
私はどんどん翠彩家に馴染んでいった。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。