スーパーにお使いに向かう途中刹那が真剣な顔で言った。
「琴摛は本当にここに居てくれていいの?」
良い?
良いか悪いかで言ったらきっと良くはない。
でも、それでも。
私はここにいたいと願う。
家出少女を快く家に入れてくれる家庭なんぞないだろう。
でも刹那は刹那たちは違った。
迎え入れるどころか私に「ここにいてくれ」と言ってくれる。
そして"家族の一員"として世話を焼いてくれている。
それが私に取ってどれだけ嬉しいことか。
どれだけ私が望んでいたことか。
お弁当コーナーで商品棚と睨みあってる叶夏を見つけた。
え…それって…
つい割って入ってしまった。
私と叶夏の親に違うところがあった。
叶夏の親は少ししたら帰ってくるのだ。
どうも私は愛されてないらしい。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。