あれから私は剣道部の部室から逃げ出し、
私の幼馴染のいる部室へと駆け込んでいた
部室に私の滑り込みが綺麗に決まる
今日は珍しく吹奏楽部に居座っていた
私の幼馴染、ロボロ
今は笛を手に私をしゃがみ、見下ろしていた
いつものように涼しい顔をして
私を見下ろすロボロが許せず、思わず起き上がると
私がロボロを押し倒すという体制になってしまった
さっきの涼しい顔はどこへ行って
しまったのか。今はもう顔を赤らめ頭から
湯気が出てきそうだ
可愛い身長をしている割に筋トレしとるからな!と
いつもドヤ顔をしているだけあって力は強かった
変な茶番を続けていると吹奏楽部の
部長さんに笑われてしまい、どっか行く用事
あんならはよ行けや。とのことなので
ロボロを連れてグルッペンの所に行くことに
なってしまった。とりあえず私は先程まで
走っていたところに戻り、彼を探していると
ロボロが彼の名前を呼ぶとあたかも
彼もロボロを知っていたかのように会話を
初めてしまった
何を話しているんだ?こいつら?と
本当に意味不明という顔をしながら私は
ロボロの服をちょいと掴む
シャオロンもロボロ同様私の幼馴染だ
保育園から小中高が一緒の腐れ縁
私たちは学校が1度も離れたことはない
野球部のシャオロンは購買でご飯を買うと
高くつくといいお弁当をおばさんが
作っていたというのだが
体を動かす部活なだけあって少し
食べる量が多く、朝。間に合わなくなってしまった
ため、今は私が作るようになった
確かによく見ればこの人は3年生の
服装をしている。私たちは2年生なので1個上だ
さて、もう話が脱線しつつある今
本当に何を言っているのかが全くわからなくなってきた
なので私は
そう、呟くのだった
続く
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。