第2話

№2
33
2023/04/20 14:31 更新
剣を弾かれた勢いで僕の軽い体は


いとも容易く吹き飛ばされる


受身をとれず強く脇腹と頭を


がつんと打ち付け


痛みと衝撃で呼吸が苦しくなる


鈍痛がはしる後頭部に手をまわすと


ぬるりと生暖かいものが手についた


あぁ..僕を吹き飛ばした " ソレ " は


僕を迎えに来た美しい死神なのだ




貴方が本当に死神と言うのなら

このまま優しく僕を安寧の地まで運んでほしい

この苦しすぎる辛く厳しい地から


僕には耐え難い美しい世界から


遠く遠くの場所へ僕を導いてください .




消えかかる意識の中切望した





体に妙なむず痒さを感じ目を覚ますと

そこは鮮やかさに満ちた世界


僕の胸をきらきらとしたものが通り抜け

僕は宙へ舞い上がる高く高く

僕が望めばどこまでも


あの森林で出会った

" ソレ " はやっぱり僕の死神だったんだ !!

だってここはあの世界のどこよりも

暖かく 優しくて 、


乾ききった泉から水が湧き出すように

ふつふつと僕の眼から涙があふれる


座り込み一人すすり泣いていると

ぐらぐらと僕の視界が横揺れし始め

きらきらの世界が霞がかる

行かないでと手を伸ばすも

それが叶うはずもなく

視界から差し込むグリーンの光に

僕は長い溜息を吐いた







やっぱり僕は生きていたみたいだ

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