全てがどうでも良くなったあの時、
俺を助けに来たあなたさんのお腹に触った
お腹には2つの命があることがわかった
そのうちの一つは女の子で俺は触れた瞬間思った
________この子のために生きたい
俺はまだ生まれてもいないこの子を命を懸けて守ると誓った
生まれる前からほぼ毎日会いに行った
4歳を過ぎた頃、愛には呪力がないことが確定した
それでも五条先生もあなたさんも愛を大切にしていた
あなたさんは特に大事にしていたようにも思う
呪力が無いから勿論呪霊は見えない
それでも何となくで呪霊を感じ取っているようだった
それなのに俺の式神たちはしっかり見えるらしい
よくわからないけど俺が特別なように感じて嬉しかった
そんな愛ももう16歳になる年になった
4月からは兄の凪と一緒に東京都立呪術高等専門学校に入学した
凪はほんと俺が小学生の頃に見た五条先生の姿そのままだ
五条先生の当時のサングラスも貰ったらしい
でも性格はあなたさんに似ている
そこがせめてもの救いだ……
五条先生のクローンはマジでキツい
でもお腹の中にいる時から母親を守り力も発揮した
その時点で五条先生より強くなるのは確定されたようなものだ
五条先生は自分を越す日が楽しみだとか言ってたけどすぐに来そうな気もする
そして俺は最近……困っていることがある…
それは……愛があなたさんに似てきていることだ
顔も髪も、……身体も…
やっぱり血筋なのだろう
女らしい体つきになり目のやり場に困る…
そのせいもあり中学校ではかなりの告白をされたらしい
凪も五条先生のクローンだからモテたのは言うまでもない
早く会いたい
俺のずっと待ち続けた子
俺の生きる意味
俺は愛のために毎日を生きている
この細い指の小さな手を優しく握り今日も高専へと歩いていく
少しでも長く繋いでいたいからわざと遠回りをしてみたりして ///












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。