1ヶ月後
さ!オンエアーだよ!
ママの演技楽しみ!
けっこう撮ったからね
ここのシーン!
…………
あっママ!!
もっと大きく映せ!
………
えっこれだけ!!!
ワンシーンちょびっとじゃん!
アクアにい電話かけろ!
嗚呼わかってる!
私演技下手だったのかなあ…
そんなことないよっ
電話つながった!
『お…早熟ベイビー』
『ちょっと監督!アイ全然使ってないじゃん!』
『あーあれなぁ』
『いい仕上がりだったのに残念だったな』
『じゃあなんで!!』
『主演の女優は制作会社が「可愛すぎる演技派女優」つって売り出してる子だ』
『なのに同じフレームの中にそれ以上の顔があったらどうだ?』
『イメージ戦略的に問題だろ?』
『アイはあの画面において可愛すぎた』
『そんでまぁ上からの希望もあって編集の段階で限りなく削ることになった』
『何それ』
『出演時間の尺は会社間のパワーバランスで決まりがちだ』
『事故にあったと思って受け入れろ』
『納得いかん』
『芸能界を夢見るのはいいけど』
『芸能界に夢を見るのはよした方がいい』
『ここはアートの場ではなくビジネスの場だ』
『だがまあそっちの主張もわかるし悪いと思っている』
『代わりにと言っちゃなんだが』
『アイに仕事を振りたい』
『映画の仕事だ』
『文句はねえだろ』
『ほんとっ?!』
『ただし』
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