今日は 俺のクラスと、
ふっかの クラスとの 合同体育授業の日。
もちろん 、 俺もふっかもお互い
この体育の授業を 楽しみにしていた。
朝の登校中、俺が眠そうに言うと
ふっかは 目を輝かせて 反応する。
その姿が 犬みたいで 、
めちゃくちゃ 可愛い…。
うん 、 普通に可愛いかった。
そんな他愛のない 話しを
手を繋ぎながら 話していると 、
周りの目などを 一切気にせずに
いや 、 見せつけるように。
ふっかは 、 まるで耳を垂らして
悲しんでいる犬のように 見える。
え 、 何その顔…。
くっっっっそ 可愛いのなに。
ていうか 、 俺も寂しいんだけど。
ふっかと 一緒のクラスじゃないのとか
最悪…。
ふっかは 少し頬を膨らませて
下から俺の顔を 覗き込んでくる。
(ふかざわの方が大きいけど気にすんなっ!✨By作者)
…やっぱふっかにはバレるか…。
流石ふっか。 流石俺の可愛い彼女。
つい心の声が 漏れてた。
俺の発言を聞いて 、 顔を
赤くして 逸らしているふっかに、
さり気なく軽いキスを 落とす。
俺が、意地悪そうに屈むと
ふっかは むっ と頬を膨らませて怒り、
そのまま俺の頬にキスをする。
それに加えて ふっかは俺よりも
少し長めにキスをし 、
ぐりぐりと唇を 押し付けてきた。
ふっかは 少し涙目になりながら 、
俺の制服の裾を きゅっと 掴んで
上目遣いで 俺の事を見てくる。
…もうほんとにさ……、
俺のふっかは なんて可愛んだよ…。
俺まじで 、 その顔弱いから
勘弁してくんないかな…。
俺がいつも甘える時に 使ってる
奥義の顔をして ふっかに強請る。
ふっ…、俺のこの顔に
ふっかはいっつも 弱いからな…!
余裕で絶対許してくれるはず…!
今日は 、 ガード固すぎだろ…。
キスしたかったけど… まあいいっか。
ふっかは 恥ずかしいのか
下を向いたまま 固まってしまう。
ていうか今の 無意識なんだ…。
控えめに言って クソ可愛いんだけど。
ふっかは 顔を真っ赤っかにし
むぅ〜 と 、頬を膨らませて怒る。
俺怒らせるような事
全くしてるはず ないんだけど…。
あとシンプルに怒り方可愛い。
ふっかに 言われるがまま
校門から校舎内へと向かう。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。