放課後。
窓から差し込むオレンジ色の光が、机を長く照らしていた。
あなたは、サラの席を見つめながら息を整える。
胸の奥で、何かが小さく鳴った。
声に振り向くと、そこに刀也が立っていた。
昨日より少しだけ真剣な顔で。
二人の間に、風のような沈黙が流れた。
とあなたはぽつりと呟いた。
刀也は驚いたように目を見開く。
けれど、すぐに柔らかく笑った。
しばらく視線が交わる。
その静けさの中に、どこか懐かしい温度があった。
刀也が少し俯きながら言う。
あなたの頬が一瞬で熱くなる。
でも、逃げなかった。
今度はちゃんと、その言葉を受け止めた。
夕日がゆっくり沈む。
教室の中に、あたたかな光だけが残った。
──逃げなかった。
それが、今日のいちばんの“前進”だった。
完結__
次の話がエピローグなのでみてねってか速いよね?笑











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。