第3話

第二話
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2025/09/07 11:25 更新
???
入りますよ、あなたの下の名前さん









そう言って入って来たのは、さらさらの黒髪が肩辺りまで垂れた人だった。






???
昨日は佳く眠れましたか?
あなた
え、あ、はい






此の人…は、誰なんだろう。








今日の家庭教師さん…?









でも、是迄家庭教師の人が寝室まで入って来た事は無いし……









???
そうですか、其れは佳かった
???
朝御飯が出来たそうなので
行きましょう
あなた
…はい






此の人について行ったら何か判るかも知れない。








もしかしたら、施設が模様替えしただけかも。





そう云う事があった事は無いけど、模様替えをする

処もあると、本で読んだことがある。







私は、其の人に連れられて部屋を出た。





あなた
(こんな処あったっけ…)







部屋を出ると其処は廊下で、シンプルだけどお洒落な照明で照らされている。








あなた
(施設が模様替えした訳では無いのかも)
あなた
(施設にこんな廊下があったのは記憶してないし)







周りを見ながら歩いていると、黒髪の人はドアを開けて中の部屋に入って行った。







私は後を追い、其の部屋に入った。







其の部屋にあったのはテーブルだった。






側に椅子が五つあり、其内二つにはもう人が座っていた。






???
あっ、ドスくーん!!!





椅子に座っている一人が言った。





多分、黒髪の人に向けて。此の人は髪が白くて、目に垂直に黒い線が入っている。




あと、何か、仮面…?を付けている。







……





此の声、意識を手放す前に聞こえた声と同じ…?








???
ゴーゴリさん煩いです
???
ごっめーん☆
???
あなたの下の名前、此処に座るか?




椅子に座っているもう一人、髪の右側が紫で、左側が白の人が言ってくれた。






あなた
あ、はい!
あなた
ありがとうございます







取り敢えず其の人が勧めてくれた席に座る。









テーブルの上のお皿に載せられていたのは、ほかほかと湯気を立てている、パン…?だった。





パンは、所々黄色いふわふわしたもので覆われている。




卵…かな?








施設では、こんなもの出たこと無かった。








私が其れを見つめていると、






???
あなたの下の名前ちゃん、食べないの?





白髪の人に話しかけられた。





見ると、私以外の人は、もう食べ始めていた。








でも、知らない人に出されたものを食べるって、

どう…なのだろう。






あなた
ええと、あの…
あなた
…貴方がたは、誰ですか?




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