第15話

拾弍
156
2026/01/03 21:00 更新
りうらside
りうら
りうら
まさか今日に限ってこんなことが
起こるなんてな思わなかったw
ないこ
ないこ
起きてきたら
いむしょうが喧嘩してんだもん
ないこ
ないこ
びっくりしたわ
今は夏の子が生まれる場所に向かっている道中だ
初兎
初兎
すまん…
ほとけ
ほとけ
ごめん…
あの後、少しアニキに叱られたみたいで
2人ともしょんぼりしたまま目的地に向かうことになった
如月ゆう
如月ゆう
生まれる時ってどういう感じなんですか?
いふ
いふ
えっと、ーーー
ゆさんはいつもまろやないくんに色んな質問をしている
俺たちの中で一番探究心あると思う
同じ春なのにしょうちゃんとは大違い(((
初兎
初兎
おい赤色
今めっちゃ失礼なこと考えたったやろ
りうら
りうら
気のせいじゃない?
赤色とか初めて呼ばれたんだけど!?
ないこ
ないこ
着いたぞー
如月ゆう
如月ゆう
ここが夏の里!✨
俺たちは全員同じ場所で生まれるんじゃなくて
それぞれの季節の里、朝と夜は東西の山で生まれる

神様になると基本的にこの里(又は山)で過ごす
何代か前の神様たちは仲が良すぎて
あまり自分達の領域で過ごさずに一箇所に集まって
過ごしたらしいけど

基本的に自分の季節の里が一番過ごしやすいから
散歩とかで何日かに一回はノミニーも
訪れることが許されてる
ないこ
ないこ
ゆさんは春の里だったから桜や鳥がいっぱいの美しい里だったけど、ここは葉っぱが青々としていて生命力で溢れている里なんだよ
中央の広場の石畳
そこで新たな夏のノミニーの誕生を待つ
りうら
りうら
早く会いたいなー
いつ生まれるかな?
ないこ
ないこ
もうすぐ日が一番高くなるからそろそろなばず…
キラッ
りうら
りうら
きた!
ブワッ


光と、今までよりも強い風に一瞬目を瞑る

次に目を開けた瞬間には
れる
れる
……
目の前に新たな夏のノミニーがいた
りうら
りうら
俺と真逆な見た目…
ないこ
ないこ
本当だ。
髪色も虹色!?
ないこ
ないこ
珍しいな
ないこ
ないこ
単色か、せいぜい二色なのに
誕生した夏の子は夏というより冬が似合いそうな
儚さを纏っていた
いふ
いふ
無事に誕生したことやし、帰るかー
いふ
いふ
って、え?
後ろからまろの驚いた声が聞こえ振り向くとそこには…
りうら
りうら
なにこれ…?
ないこ
ないこ
俺も見たことない…
沢山の動物が集まっていた
まるで、服従するように
様々な種類の動物たちがこちらを見つめている
如月ゆう
如月ゆう
………
ゆさんは一切目線を動かさず
食い入るように見つめている
その瞳には何故か強い光が見えた
こったろ
こったろ
……
見るとこったんもゆさんと同じように
食い入るように動物の群れを見つめてる
りうら
りうら
(どういうこと…?)
2人には一体なにが見えているのだろうか
ゆうすけ
ゆうすけ
…はよ帰るぞ
ゆうすけ
ゆうすけ
ここは夏の里や
ゆうすけ
ゆうすけ
……感づかれたら困る
ないこ
ないこ
…そうだね
アニキの言葉ではっとした俺たちは逃げるように
自らの家に帰った

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