第8話

執事喫茶③
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2021/09/27 16:41 更新
結局チャンネル解体はカゲチヨとさとしくんのギブにより早めに終了、全員で執事喫茶をすることになった。一部の女性陣を除いて、だけれど。賑わう店内。思えば保健医を辞めて以来専業だったから、こうして働くのは久しぶりだ。たまにこうして別のコミュニティで活動をするのも悪くないのかもしれない。とても新鮮だ。シディの行動は少しショックだったりもしたが…カゲチヨ同伴で謝罪もされたし、きちんといけないことだと教え込まれ覚えたようだから、彼の勉強として多めに見てやることにしようと思う。彼の行動に悪意や邪心はない、ただ純粋かつ本能的だった故だ。普段は仲間や繋がりを重んじるいい奴だ、水に流そう。
(なまえ)
あなた
お嬢様、如何なさいましたか?…おや、そんなことが…ご心配なく、嫌な記憶も感情も、私が全て喰らい尽くして忘れさせてあげますよ。
ブラック
ブラック
あなたの場合はシャレにならないのでもう少し控えめにして頂けません??
別にホントに喰ったりしないっつーの。女の子も喜んでるしアルマンドとドンペリ入れてくれるって言ってるのに。
(なまえ)
あなた
俺はこの店でNo. 1になるんだよ
ブラック
ブラック
いつからここは歌舞伎町になったんですかね??執事喫茶ですよ?
注文が入りましたので、と耳打ちをされる。何が入りましたので、だ。だからシディとどっこいくらいに料理上手いんだからお前が厨房いけ!軽く胸ぐらを掴んで諌める。近い、尊い、BL営業助かる、とオーディエンスが湧く。見せ物じゃないんだぞ。俺は真面目に言っている。いー、といがんで厨房へと捌ける。モブ男は何故か未だにカップ麺を作っている。キスよりすごいカップ麺がんばれ。入った注文はパンケーキ。
(なまえ)
あなた
パンケーキ作り置きある?
シディ
シディ
ああ、…冷凍庫に。温めて出してくれ。
(なまえ)
あなた
ん、さんきゅ。
シディの様子がぎこちない。まぁ、自分のやったことに気づいたのだから気まずくなるのも自然か。気にしなくていいって言ったのに。真面目な奴。温める間にフルーツをカットしソースを準備する。カトラリーやナプキンも揃える。あとは仕上げをして出すだけだ。温めるのも時間はかからないが、間が開くと急かしてしまうなぁ。先ほどからシディの視線を感じたり、感じなかったり。こちらの様子を気にかけているのだろう。タッパあるくせにそういうところがどこか小型犬のように感じてしまう。
(なまえ)
あなた
…あのさ、気にしないでいいから。お前も普段いい奴だっての知ってるし、信用あるし。やりたいからってやっちゃいけないこともあるって学んだんだろ?それでいいじゃん。失敗して覚えることもあるから。な?もう終わり、引きずるなよ
シディ
シディ
…、ああ、君がそう言ってくれるなら、
お利口、お頭をわしゃわしゃと撫でる。また教育者だからか、こういう幼さのある相手は嫌じゃない。ホールから聞こえるカゲチヨの声。シディに泣きつくような情けない声だ。
カゲチヨ
カゲチヨ
シディ助けてくれよ!俺ヒサ以外の女の子と喋れねぇよ…!!隣に座ってくれ…
シディ
シディ
でもまだ調理が
(なまえ)
あなた
いいよ、あとはブラックにやらせるからさ。助けてやれって
背中をぽんぽんと叩いて押すと、ありがとう、と微笑む。ようやく彼に笑顔が戻った。温まり柔らかくなったパンケーキ。トッピングを施してテーブルへと運ぶ。
(なまえ)
あなた
…できた?キスよりすごいカップ麺。
モブ男
モブ男
ああ、エマ・ワ◯ソンも虜になる程の素晴らしい出来だ。
(なまえ)
あなた
さいですか…。

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