あぁ、、と全身の力が抜けその場に立ち崩れた
『ほんとは慣れてるはずなのに、』
へへっと笑ってみせるけどちゃんと笑えているか自分でも分からない
NJ「ヌナ……」
『ごめん、私、ちょっと御手洗行ってくるね。先にスタジオ向かってて』
そう言い残して私はトイレへ向かった
御手洗の大きな鏡の前に立って自分の顔を眺める。
『、、私ってほんとに酷い顔。』
何回か世界一美しい女性ランキングで1位をとったことはあるけれど周りからは絶対ないと言われ、自分でも疑うようになっていた
『、、もうほんとに嫌。』
その途端、さっきまで堪えていた涙が溢れた
ボロボロと大きな涙の粒が私の頬を伝う
『メイクオンニに怒られちゃうや、、』
自分で化粧直しをしてスタジオへ入った
するとメンバー達が私に手招きをした
私はユンギとジンオッパの隣に座った
JN「大丈夫?」
『はい、』
JN「気分悪くなったら言ってね」
『ありがとうございます』
YG「おい、大丈夫かよ」
『うん、、大丈夫』
YG「、、泣くならちゃんと化粧直してからこいよ」
『いや、泣いてない』
YG「嘘つけ。俺の目を誤魔化せると思うな」
『、、一応自分で直したんだよ?』
YG「下手なんだな、ㅎ」
『は?うっざ』
TH「あ。いつものヌナだ。ㅎㅎ」
『え、』
HS「ヌナにはずっと暴言を吐いててもらわないと。ㅎㅎ」
『いや、それ軽く拷問。』
『みんな、、さっきは…ありがとうございました、』
改まってお礼を言うなんて初めてだったから恥ずかしくなって俯いた
JK「まあ、ヌナにブスって言えるのは僕達だけの特権ってことを言いたかっただけですから。」
励ましになってるのかなってないのか分からないけど、とりあえずジョングクの額にデコピンを食らわせました
『うっさいな、、、ㅎㅎ』
JK「、ㅎ。ヌナのデコピン全然痛くないです。」
TH「ヌナ!!僕にもデコピンしてください!!!」
いやドMかよ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。