JK「ヌナ、今日も友達とご飯行くって、」
『あー、うん、まあこういうこと』
JK「もしかして昨日も、?」
『うん、まあね』
JK「ねぇ、どうして俺らに言わなかったの?」
『んーなんでだろうね』
JK「俺も練習する」
『いいよ。ジョングクは帰ってな、疲れてるでしょ』
JK「でもヌナ大丈夫じゃないでしょ?」
『私は大丈夫だから。ね?』
JK「でも、ヌナ……」
『もう!帰れって言ってんじゃん……!』
JK「……ぇ、」
あぁ。怒鳴ってしまった
『……ごめん、今は、1人にさせて欲しい』
そう言い捨てるとジョングクは私の方へ近づいてきた
『……っ、』
がっちりとホールドされた私
JK「ねぇ……ヌナ、どうしてそんなに1人で頑張ろうとするの、?」
『……っ、』
JK「そんなに俺ら頼りない?」
心なしか抱きしめている腕の力が強くなった
『……頼りなくないよ、、でも、』
JK「でも、?」
『私のせいで今日の練習、空気最悪だったし、私と居残り練習してほしいなんて言ってもこんな奴とはやりたいと思わないでしょ』
自分で言ったくせに涙が溢れそうになる
私、いつからこんなに弱くなったんだろう
JK「ヌナのバカ………」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。