第6話

06 ¦ 秘密の特訓
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2024/06/21 12:44
mmntmr
今度こそ大丈夫 、かな
カゴの中をきちんとチェックし 、再びレジへ並ぶ

するとそこにiemonさんがやって来た

遅かったから心配して来てくれたのかな … ?

… そうだったら申し訳ないなぁ
iemn
大丈夫ですか ?
iemn
遅くて心配だったので …
私の予想は見事的中 。

やはり心配をかけてしまったみたいだ
mmntmr
ごめんね …
mmntmr
最初から一緒にいれば良かったね …
よくよく考えれば …

スーパー初来店のiemonさんを1人にするのは酷だよなぁ

やっぱり一緒にいるべきだったな 、と脳内反省会をする

今度から一緒にいるようにしよう … !
iemn
いえ 、大丈夫です
iemn
めめさんが無事ならいいんです
mmntmr
… ////
お砂糖100%の笑顔に胸がドキッとする

さっきからドキドキが止まらないよぉ …

妖精界ではこういうの、当たり前なのかな … ?

それとも

特別にやってくれてるのかな ?

… 後者だったらいいなぁ
mmntmr
無事 、だよ … //
mmntmr
さ 、もう順番来たよ !
恥ずかしさを紛らわすように少し大きな声で言う 。

カゴをレジの台に上へ乗せ 、前へと進んだ

さっきは「無事だよ」とか言ったけどさ …

よく考えれば無事じゃないかも ?

だって ───────

心臓のドキドキが 、止まらないんだもん 。

胸のドキドキが 、止まらないんだもん … 。

この胸のドキドキはいつまで続くのだろうか ?

100日間続くのだろうか ?

もしそうだったら心臓だ保つか怪しいぞ …
mmntmr
( なんとか保ってくれ… )
まぁ 、次第に慣れていくから大丈夫だよね?

そんなことを思いながら財布を出し 、お金を払う

うげ … あんまお釣りないじゃん。

せっかくお釣りは貰えるっていうのに …
mmntmr
もっとお釣り欲しかったな…
小声で文句を言うと 、店員さんに笑われてしまう。

ハッ 、聞こえてた … ?
mmntmr
( 恥ずかし … )
さっきとは別の意味で赤面しながらスーパーを出る

自動ドアを抜けた瞬間 、熱気に包まれた

うわぁ 、めっちゃ暑い …
iemn
暑いですねぇ …
mmntmr
ね 、暑い …
てか 、あれ ?

今気付いたけど … 夏の妖精も暑さって感じるんだ?

てっきり感じないのかと思ってた …
mmntmr
妖精も暑さ感じるんだ ?
iemn
はい … 特に俺は熱に弱くて
iemn
暑いの苦手なんですよね …
そうなんだ … ちょっと意外かも ?

でも人間だって同じだよね 。

冬生まれでも 、すごく寒がりの人とかいるし 。

そんなに恥ずかしがらなくていいんじゃないかなぁ …
mmntmr
恥ずかしがらなくていいよ ?
iemn
いや 、その …
iemn
他の妖精に笑われたので …
iemn
言うの 、怖くって …
mmntmr
… 言ってくれてありがと
無理に言ってくれなくてもよかったのに 。

でも 、私に言ってくれたってことは …

信用してくれてるってこと 、なのかな ?

… だったら嬉しいなぁ
iemn
いえ …
でも 、やっぱり妖精界って大変だ。

iemonさんもまた100日後に妖精界に行くわけだし …

少しでも楽にしてあげたいな 。
mmntmr
あのさ 、良ければ …
mmntmr
私と「特訓」しない ?
iemn
特訓 … ?
iemn
なんの特訓ですか ?
mmntmr
暑さの特訓だよ
mmntmr
サウナに入るってこと !
iemn
サウナ…
サウナが妖精界にあるか心配だったが …

どうやらあるみたい 。

私はドキドキしながら返事を待った
iemn
お願いします !
iemn
俺 … 暑さに強くなります !
初夏の 、暑いある日 。

夏の妖精と特訓をすることにしました

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