第5話

05 ¦ 凡ミスだらけの買い物
54
2024/06/19 21:38
mmntmr
ひゃ 、100日 … ?
100日って結構短くない ?

え 、たった100日しか一緒に居られないの … ?

そんなの寂しいよ ───────
iemn
短い 、ですよねぇ
iemn
せめて1年くらいにしろよマジで …
ボソッと文句を言うiemonさん 。

妖精も妖精で大変そうだなぁ …
mmntmr
1年くらいならいいのにね
iemn
夏の間だけって事なんでしょうね
iemn
俺は夏の妖精ですから …
iemonさんが夏の妖精 、ってことは …

春の妖精とかもいるのかな ?

いるならちょっと会ってみたいかも …
mmntmr
他の妖精もいるの ?
iemn
当然そうですよ
iemn
春夏秋冬、全員います
iemn
冬の妖精は俺とは犬猿の仲ですけどね…
mmntmr
会ってみたいなぁ
iemn
… 会えるといいですね
そんな話をしていると 、スーパーが見えてくる

田んぼの真ん中にポツンと佇む様はいつ見ても不自然だ
mmntmr
さ、あそこだよ
iemn
何を買うんです ?
mmntmr
牛乳と砂糖 、だったかな
iemn
あ 、意外と少ない …
ホントだよぉ …

ここまで来るの、結構時間かかったのに 。

たった2つとかマジ ?

信じられないってぇ …
mmntmr
さっさと済ませるか
iemn
ですね
寄り道してしまって遅くなっちゃったし …

きっとお母さん怒っているだろう 。

ガチギレされる前に帰らないとまずい … 。

まぁ 、早く買い物が終わるという面では2つで助かったし 。

これで良かった 、のかも ?
mmntmr
えーと 、牛乳牛乳 …
iemn
いっぱいある …
沢山の種類の牛乳に困惑するiemonさん 。

あ 、そっかスーパーに来るのも初めてだもんね …

こんなに種類があったら困惑するのも当然か
mmntmr
多いよねぇ
そうぼやきながら迷わずいつもの牛乳を手に取る 。

そして 、次は砂糖の棚へと歩き出した
iemn
わ 、砂糖も多い …
mmntmr
砂糖はこれ 、っと …
今でこそ家で使ってるのが一瞬で分かるけれど …

昔はよく買い間違えをして怒られてたっけ 。

懐かしいなぁ ───────
mmntmr
さ 、お会計しよっか
iemn
買い物 、一瞬だった …
iemn
役に立てなくてすみません
そう言って項垂れるiemonさん 。

別に謝る必要はないのになぁ …

スーパー初来店のiemonさんに手伝いは求めてなかったし 。

話し相手になってくれただけで十分すぎるくらいだ
mmntmr
全然大丈夫
mmntmr
話し相手になってくれてありがとね ?
iemn
… !
iemn
どう 、いたしまして … ?
そう言ってはにかむiemonさんは ───────

とても 、カッコよくて 。

そして眩しくて … 直視できなかった
mmntmr
mmntmr
私一人で行って来る ‼
mmntmr
ここで待っててねっ !
そう言ってレジへと駆け出す 。

大丈夫かな ? 急に駆け出して不自然に思われないかな ?

少し心配になってしまう 。

まぁでも 、赤くなった顔を見られるのは恥ずかしいし …

─────── これで 、良かったんだよね 。
mmntmr
あ 、やべ
mmntmr
これ砂糖じゃなくて塩だ …
ああ ー … またやらかしちゃった 。

こんな凡ミスするの一体何回目だろう ?
mmntmr
はぁ …
初夏の 、暑いある日 。

私はまたまた凡ミスをしてしまいました …

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