100日って結構短くない ?
え 、たった100日しか一緒に居られないの … ?
そんなの寂しいよ ───────
ボソッと文句を言うiemonさん 。
妖精も妖精で大変そうだなぁ …
iemonさんが夏の妖精 、ってことは …
春の妖精とかもいるのかな ?
いるならちょっと会ってみたいかも …
そんな話をしていると 、スーパーが見えてくる
田んぼの真ん中にポツンと佇む様はいつ見ても不自然だ
ホントだよぉ …
ここまで来るの、結構時間かかったのに 。
たった2つとかマジ ?
信じられないってぇ …
寄り道してしまって遅くなっちゃったし …
きっとお母さん怒っているだろう 。
ガチギレされる前に帰らないとまずい … 。
まぁ 、早く買い物が終わるという面では2つで助かったし 。
これで良かった 、のかも ?
沢山の種類の牛乳に困惑するiemonさん 。
あ 、そっかスーパーに来るのも初めてだもんね …
こんなに種類があったら困惑するのも当然か
そうぼやきながら迷わずいつもの牛乳を手に取る 。
そして 、次は砂糖の棚へと歩き出した
今でこそ家で使ってるのが一瞬で分かるけれど …
昔はよく買い間違えをして怒られてたっけ 。
懐かしいなぁ ───────
そう言って項垂れるiemonさん 。
別に謝る必要はないのになぁ …
スーパー初来店のiemonさんに手伝いは求めてなかったし 。
話し相手になってくれただけで十分すぎるくらいだ
そう言ってはにかむiemonさんは ───────
とても 、カッコよくて 。
そして眩しくて … 直視できなかった
そう言ってレジへと駆け出す 。
大丈夫かな ? 急に駆け出して不自然に思われないかな ?
少し心配になってしまう 。
まぁでも 、赤くなった顔を見られるのは恥ずかしいし …
─────── これで 、良かったんだよね 。
ああ ー … またやらかしちゃった 。
こんな凡ミスするの一体何回目だろう ?
初夏の 、暑いある日 。
私はまたまた凡ミスをしてしまいました …
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。