第2話

ぬいぐるみ 潔・蜂楽・凪
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2024/12/26 04:25 更新
あなた
(ぎゅーしたいなぁ...)
そう思って世一くんの方を見るけどこちらの視線に気づかずサッカーの試合を観ている


邪魔するのも申し訳ないからいつも私は大きなぬいぐるみにハグして気を紛らわす



今日も言えなかった、、



落ち込みながらはぁ、と溜息をつきながらぬいぐるみを抱きしめ直そうとしたら
潔世一
なぁ、その、もしかしてだけどさ
潔世一
なんか俺にして欲しいことあったりする、?
彼がこちらを見て話しかけてきた
あなた
そ、そんなことないよ
聞かれた時にも素直に言えない私はまた誤魔化した



いつまでもクヨクヨしている自分に嫌気がさして、2階に避難しようと立ち上がるとグイッと腕を引かれた




気がつくと、ソファーに座る彼の腕の中にいた
潔世一
じゃあ俺がこうして欲しいからここにいてよ
あなた
...!
そう言いながら彼は優しく頭を撫でてくれる




気づいてくれたのかな世一くんは




嬉しさのあまり、思い切り彼に抱きつくと嬉しそうに笑いながらもっと強く抱きしめてくれた







それ以降彼は、私の視線を感じると
潔世一
ん?ぎゅーする?
と言いながら腕を広げてくれるようになったし、私も素直にぎゅってしてと言えるようになった
蜂楽
あなた
(ぎゅーしたい...)
でも廻くんは今ソファーに座ってくつろいでる


いつも忙しくてなかなか休む時間を取れずにいる彼にとって、今はきっと大事な休憩時間



そんな時に私のわがままを言う訳にはいかない




私は廻くんから視線を逸らして、隣にあった大きなぬいぐるみに顔を埋めた




廻くんにもこう出来たらいいのに...




そんなことを思っていると、ぎゅっと後ろから抱きしめられた
あなた
!?
いきなりのことに驚き、ぬいぐるみから顔を離すと
蜂楽廻
俺にもやってよそれ♪
ニコニコしながらそう言ってきた
あなた
で、でも...今疲れてるでしょ、?
蜂楽廻
うん
あなた
なら...
蜂楽廻
だからあなたの癒しが欲しいのー!
そう言って先程よりも強く抱きしめて来た




そっか、私は彼にとって癒しになれてたんだ




物凄く安心した私は、廻くんの胸に顔を埋めた




それ以降、私がぎゅーしたいなんて言うまでもないくらい、毎日ぎゅってしてくれるようになった
あなた
(ぎゅってしたい…)
そう思って誠士郎を見つめるも、ゲームに集中していて気づかない




いきなり抱きついたらびっくりしてゲームオーバーになっちゃうかもしれない



そしたら、何、邪魔なんだけどとか言われちゃうかも、、、



そんなネガティブな思考が働いたため、私は彼に抱きつくのを諦めて大きいクマのぬいぐるみを抱きしめてごろんと寝っ転がった




太陽の光が心地よくてそのまま寝そうになっていると
凪誠士郎
ねぇ、あなた
と、彼に名前を呼ばれた
あなた
ん、?
そう言って彼の方を見ると少しムスッとしながら
凪誠士郎
こっち来て
と自分の膝の上を叩いた
混乱しながらも大人しく膝の上に座ると
凪誠士郎
違う、ちゃんとこっち向いてよ
そう言って私の身体の向きを変えてきた
いきなりどうしたんだろう


そう思っていると私のことをぎゅっと抱きしめて
凪誠士郎
あなたと寝ていいのは俺だけだよ
と呟いた
凪誠士郎
ぎゅってしていいのも俺だけ
もしかして
あなた
...くまちゃんに嫉妬してるの、?
興味本位でそう聞くと、だったら悪い?と少し睨まれた
あなた
ううん
あまりにも彼が可愛かったから思わず抱きしめると、彼は驚きながらも抱き締め返してくれた
凪誠士郎
俺以外にぎゅってしないで
あなた
ぬいぐるみもダメなの?
凪誠士郎
うん
凪誠士郎
だからもう誤魔化す必要ないよ
...どうやら彼は、私がぬいぐるみで気を紛らわせてたことに気づいていたようだ
あなた
バレてたんだ…
凪誠士郎
当たり前
だって俺、あなたのことずっと見てるし
ゲームばっかりかと思ったら案外ちゃんと見てくれてるんだな


と安心した私はそっか、と言って彼の頭を撫でた









それ以降、彼はずっと抱きついてくるようになって離れてくれないし、私が枕やらぬいぐるみやらに抱きつこうとすると間に割り込んでくるようになった

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