俺と岸くんは晴れて恋人同士になって、数年が経った。
でも今までと生活は変わらない。
俺は仕事をして、岸くんは兄弟たちの面倒を見て。
そんな毎日を過ごしている。
なにか変わったことと言えば、俺と岸くんは同じベッドで寝るようになった。
最初はすごく恥ずかしがっていた岸くんだけど、今ではすっかり慣れて、むしろ一緒じゃないとうまく寝付けなくなったみたい。
兄弟たちも大きくなってもう小学高学年だ。
大きくなってから岸くんのことを守ろうとする意思が強くて、ほぼ毎日「お兄ちゃんに変なことしたら許しませんからね」って脅される。ちょっと怖い。
俺は母から社長の座を受け継ぎ、新社長として毎日多忙な生活を送っている。
そんな俺の癒しなのが恋人である岸くん。
岸くんは兄弟の面倒を見ながら、家の用事をしてくれてる。
専業主婦みたいな感じ。
そんなこんなで、そろそろあれを渡してもいいかなと思い、ある物を用意した。
喜んでくれるといいな。
小さな箱に鎮座する光るリング。
初めてあったときから俺の意思は変わらない。
岸くんの綺麗な指にリングを通す。
岸くんが俺のものになった瞬間。
俺たちの愛が永遠となる証明。
こうして、長かった俺の恋は幸せのゴールテープを切った。
これからも楽しいだけじゃない。
辛いことや悲しいことがあるかもしれない。
でも、大丈夫。
だって、
優太とならどんなことでも乗り越えることができるから。
これからもずっと一緒だよ。
みなさま、いつもご愛読くださりありがとうございます。
このお話を最後に「君がいいんだ」を最終回とさせて頂きます。
完結まで長かったですが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
そして、リクエストをくださった山吹様。
素敵なリクエストをありがとうございました!
書いていてとても楽しかったです😊
またのリクエストお待ちしております!
〜これからのことについて〜
あの日まで残り少なくなりました。
正直、まだ心の整理はできていません。
とても辛いことです。
ですが、私はこれからも5人を応援しますし、5人の幸せを願っています。
私の中には5人(6人)と、きしひらは永遠、という言葉がありますのでこれからも書き続けていくつもりです。
素人な私ですが、これからも皆さまに少しでも癒しを届けられたらと思います。
これからもよろしくお願いします。
ちゃば
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。