〜あなたside〜
瑞稀「じゃあ、昼ご飯の
時間になったら呼びに来るから」
あなた「え、あー、えーっと…お、
お昼は自分で軽く済ませるので…!」
瑞稀「え?」
あなた「お腹もあまり空いてないですし…!」
瑞稀「…自分でって…その足でどうやって?」
あなた「あ…、、」
瑞稀「このカップ麺でいい??」
あなた「あ、はい…」
結局、瑞稀に作ってもらうはめに…
しかも、瑞稀も一緒に食べるらしい…()
瑞稀「…ごめん、こんなものしか作れなくて…」
あなた「え?いや全然…!
これだけでも、ありがたいので…」
…それに、瑞稀に料理なんかさせたら
キッチン壊れるかもだし…()←
瑞稀、料理…というか、家事全般できないからなぁ…笑
瑞稀の部屋はいつも散らかってるし、
”前”なんか、一緒にお菓子作りした時
卵を電子レンジに入れようとしてたから
必死に止めたんだっけ笑
懐かしいなぁ…笑
あなた『え、ちょ?!瑞稀なにしてるの?!』
瑞稀『え、卵温めようと』←
あなた『いや、卵を電子レンジで
温めたら爆発するから!!キッチン壊す気?!』
瑞稀『え、そうなの?!』←
あなた『ほら、卵は私がやるから、瑞稀はこれ混ぜて!』
瑞稀『はぁ〜い』←
…”また前みたいに”…
あなた「…あれ、?」
…”前”って、いつ…??
前回の3回目の世界?いや、それは絶対にない。
じゃあ、2回目?いや、2回目も1回目の世界でも
私は瑞稀に嫌われてた。
じゃあ、0回目…
まだ1回もタイムリープしてない世界で…?
…いや、0回目から私は瑞稀に嫌われていた
0回目は、私が”初めて”瑞稀に嫌われた世界。
…つまり、私は1度も瑞稀に好かれたことは無い。
…じゃあ、この記憶は何、??
瑞稀のことを色々知ってるのは、
私が瑞稀のことを好きだから
今までの世界で、たくさん瑞稀のことを知ってきた。
…でも、いくら瑞稀のことを色々知っていても
一緒にお菓子作りした”楽しい記憶”なんて
存在するわけがないのに………
…そういえば、この4回目の世界で初めて
”あなた”って、呼んでもらえたのに
初めて呼んでもらった気がしなかった……
むしろ、”久しぶり”って、感じた……
何?どういうこと?
”楽しい記憶”もこの違和感も全部私の妄想?
そう考えるのが妥当だけど…
あまりにも、記憶が鮮明すぎるッッ………
なんで?どうして?…まるで、、
私が知らない私の世界があったみたい______。
〜to be continued〜
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。