第26話

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2026/03/23 15:50 更新


時は過ぎて今日はいよいよ生徒会選挙当日。1人1人大きいステージでスピーチをしていくらしいんだけど…1年生は僕含めて5人。結構ライバルいるんだな…なんてどきどきしてます。

生徒会に入れるのは1学年につき3人まで。合計9人ってことです。5人中3人しか入れないんだ…頑張らないと。

僕は順番的にラスト。僕にはいふくんがついてるからきっと大丈夫…なはず。

 乾を推薦します。獅子王悠佑です。 


あれ…初めて見る顔だ。ないちゃんのお友達かな……。てか、ないちゃんは前生徒会長なんだから、当選はほぼ100%いけるだろうに…なんのために選挙にでるんだ?

 あれ誰…? 
 ……獅子王先輩。いい人やで 


いふくんとも顔見知りなんだ…まぁそうか。同じ学年だしね。

 立候補させて頂きます。3年の乾ないこです。 


3年……え、後1年したら卒業……!?

 いふくん今年受験生…? 
 せやで 


ちょっと待って、もしかして後もうちょっとしか一緒に遊べない…ってこと?

え、僕の恋終わった?

 生徒会選挙中に話しかけてくんな馬鹿 
 だって暇なんだもん… 
 話聞いとけ阿呆 


馬鹿とか阿呆とか、ほんと酷い人だ。……いふくんと話してたら緊張解けてきた。この調子なら前でスピーチするのも余裕だな。

……って、数十分前は思ってたのに。

 ねぇやばい緊張してきた 
 人書いて飲み込んどけ 


人人人人……手に10回買いて飲み込む。なのに全然解ける気がしない…あ、こんなことしてたらもうちょっとで出番だ。いふくんが先にスピーチだし、その間にどうにかしないと…やばい台詞飛びそう。

 稲荷を推薦させていただきます。 
 3年の猫宮威風です。
 俺自身不真面目で劣る部分はありますが… 
 稲荷も同じだと思わないで頂きたい。
 確かに、遅刻したり課題を提出し忘れる 
 ことは多々ありますが……


え、これ僕のこと褒め倒してこの人どうですかって言うやつだよね。褒めてる?それ。ステージ下を見ると、くすくす堪えきれなくて笑っている人も複数人見える。

何が言いたいんだいふくん……あの時ちゃんとチェックしとけばよかった。

 それでも、真っ直ぐ前を向いていて、 
 困っている人には手を差し伸べることができます 
 俺自身も、更生させてくれ、今では 
 授業に出席するようになりました。
 …彼には、感謝してもしきれません。 
 そんな彼なら、きっとこの学校を引っ張っていける 
 力があると…僕は思います。
 劣る部分は、先輩方の手を借り、後には稲荷が助ける 
 立場になってくれると、僕は信じています。
 是非、稲荷に清き一票を、よろしくお願い致します 


……いふくんがそう言い終え、3回、深くお辞儀をする。感謝してもしきれない…とか、そんなこと思ってくれてたんだ。一歩下がって振り返り、僕の肩を優しく叩く。

まるで頑張れって言われてるみたいで……緊張して力が入っていた拳も、すっ…と力が抜けた。

 ご紹介ございました、稲荷仏です! 
 僕が、生徒会に入った暁には…… 
 皆さんを、1人残らず笑顔にさせることを誓います! 


勿論、いふくんもしょーちゃんも、りうちゃんもないちゃんも……

 まだまだこの学校にも慣れてなく、 
 不十分なところはあると思いますが 
 ほとけくんのおかげだよって笑ってもらえるよう、 
 不慣れながらも精一杯頑張りたいと思います。
 勿論、遅刻や課題の提出は頑張りますが… 
 その他にも、まだまだこの学校には課題が 
 たくさんございます!!
 その課題を、生徒会メンバーで 
 一歩ずつ、着実に解決できたらと思います。 
 是非、皆さんの大事な一票を、 
 この稲荷仏に!お願い致します!! 


僕も、いふくんを真似て3回程お辞儀をする。そして前を向くと、会場からたくさんの拍手が巻き起こった。最後の最後でつかれているだろうに、僕のスピーチを聞いてくれて……暖かい学校だな。

いふくんと共にステージを降りる。いふくんの顔にも、笑顔が浮かんでいた。













長い長い……汗汗
次の新作黒青か桃赤かで悩んでます。どうしましょう。

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