時は過ぎて今日はいよいよ生徒会選挙当日。1人1人大きいステージでスピーチをしていくらしいんだけど…1年生は僕含めて5人。結構ライバルいるんだな…なんてどきどきしてます。
生徒会に入れるのは1学年につき3人まで。合計9人ってことです。5人中3人しか入れないんだ…頑張らないと。
僕は順番的にラスト。僕にはいふくんがついてるからきっと大丈夫…なはず。
あれ…初めて見る顔だ。ないちゃんのお友達かな……。てか、ないちゃんは前生徒会長なんだから、当選はほぼ100%いけるだろうに…なんのために選挙にでるんだ?
いふくんとも顔見知りなんだ…まぁそうか。同じ学年だしね。
3年……え、後1年したら卒業……!?
ちょっと待って、もしかして後もうちょっとしか一緒に遊べない…ってこと?
え、僕の恋終わった?
馬鹿とか阿呆とか、ほんと酷い人だ。……いふくんと話してたら緊張解けてきた。この調子なら前でスピーチするのも余裕だな。
……って、数十分前は思ってたのに。
人人人人……手に10回買いて飲み込む。なのに全然解ける気がしない…あ、こんなことしてたらもうちょっとで出番だ。いふくんが先にスピーチだし、その間にどうにかしないと…やばい台詞飛びそう。
え、これ僕のこと褒め倒してこの人どうですかって言うやつだよね。褒めてる?それ。ステージ下を見ると、くすくす堪えきれなくて笑っている人も複数人見える。
何が言いたいんだいふくん……あの時ちゃんとチェックしとけばよかった。
……いふくんがそう言い終え、3回、深くお辞儀をする。感謝してもしきれない…とか、そんなこと思ってくれてたんだ。一歩下がって振り返り、僕の肩を優しく叩く。
まるで頑張れって言われてるみたいで……緊張して力が入っていた拳も、すっ…と力が抜けた。
勿論、いふくんもしょーちゃんも、りうちゃんもないちゃんも……
僕も、いふくんを真似て3回程お辞儀をする。そして前を向くと、会場からたくさんの拍手が巻き起こった。最後の最後でつかれているだろうに、僕のスピーチを聞いてくれて……暖かい学校だな。
いふくんと共にステージを降りる。いふくんの顔にも、笑顔が浮かんでいた。
長い長い……汗汗
次の新作黒青か桃赤かで悩んでます。どうしましょう。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。