まだまだ、序盤の話。
多分、みんなが知りたがってるのは上杉さんのこと、
学校のこと、……塾のこと。
全てを私は話せるのだろうか。
話せないと、「 仲間 」にはなれないのだろうか。
平等には、なれなくて、
嫌われるのだろうか。
…カフェで出会った後、
私の家へ行きました。
その後、俺はあなたの下の名前の家…
今の俺の実家に引っ越した。
つまり、出会って初日で同棲ってことか?
若武言い方ッ
若武。それはちょっと違うと思うな
同棲かぁ、確かにな
面白いでしょ、黒木たちの両親
若武くんの言葉に、
みんなが一斉に非難するなか。
上杉さんだけはいつも冷静だった。
いや、冷静になるように。
必死で隠して、
装って。
繕って。
私たちの父親は少し大きな会社の社長なので、
その後に本家への挨拶に行きました。
本家なんてあるんだ…
俺ん家みたい…
……ん?
!!
分かりにくかったですか、七鬼くん…?
いや、お前黒木あなたの下の名前だよな?
ええ、そうですね
…前言ってた七鬼家のパーティーって…
七鬼家の何百年記念パーティーですね
…黒木ゆあ…。その当日、何もやることが
なかった俺が、初めて知りたいと思った奴。
どう言うこと?!
七鬼とあなたの下の名前ちゃんはずっと前から
知り合いだったってこと?
話が横道に逸れたぞ、七鬼!
…そのあと、お兄とは直接あまり関わりませんでした。
話逸らすなっ?
逸らしてるのお前だから一回黙れ
七鬼、落ち着いて最後まで聞きましょ
そうですね、まともに話したのは
半年は経っていたでしょうか。
そうだったか?
ことごとく無視されたので。
黒木、お前って人は…
黒木くん女の子の扱い上手なのにね笑
妹の扱いは下手なんだ〜笑
確かに、持ちつ持たれず…
微妙な距離感を保つのが得意だったね、お兄。
まあ…
関わりたくないとは正直思ってた。
思ってたのに、関わったんだろ、お前は。
上杉先生、許してよ笑
その時何があったんだよ?!
お兄とまともに話したとき、
互いに小さかった、と言いましたよね?
さっきの話だと、7歳?
そうです。
7歳にして、私たちは世界を知りすぎていた…と、
言えばいいのでしょうか。
2人で、聞いてしまったんです。
…
聞いてしまったって…何を?
父と母の喧嘩です。
私たちの前で演じられている「形」ではなく、
「二人」としての言葉を。
言葉の意味は分かったのか?
私たちを、売ろうとしていること、ですかね
大まかに言えばそうだ。
父は会社を経営していて、そのときは資金がなかったんだ。
子供を売るって……
だから、私たちは───
口を開くと、全てを言ってしまいそうで。
どうすればいいのかわからなかったけど、
貴方の顔を見ると、毎回安心するの。
─くん。
いいねして作者を応援しましょう!
この小説を読んだ方は、こちらの小説も読んでいます
- ノンジャンル
幻 の コ ー ド ネ ー ム .
「 ねぇ君、工藤新一くん?」 「 お久しぶりですね 」 「 私は組織が潰されようと心底どうでもいい 」 「 私のコードネームは _____ 」 この女の正体は 組織で幻の存在と言われている人物でした
favorite 19,237grade 3,078update 2024/06/09 - ノンジャンル
私の何がダメだったの…?
私が12歳の時、両親は家を出た まだ12歳だった私、そして兄9人を置いて… 両親が家を出た理由。 それは私だけ知らされていなかった 両親からの置き手紙はあったはず。でも兄たちは、それを見せてくれなかった それどころか人が変わったように私を避け始め、冷たく、赤の他人のような眼差しを向けてくる なぜ避けられているのか理由も分からなくて、1人で孤独に生きてきた私 お兄ちゃん、もう一度こっちを見てください…
favorite 11,088grade 2,206update 1日前 - 青春・学園
ぶりっ子のフリっておもろくね?
『及川さぁぁん♡かっこいいですぅ♡』 (女にキャーキャー言われてっからって調子こいてんじゃねぇぞゴラ!) 『キャー!岩泉先輩ナイスキー♡』 (うぉぉ!!今のすげぇ!!) 『国見くんサボっちゃ、めっ!だよ!』 (センター分けの癖にサボんな) この小説の参考等は受け付けておりません。ご了承ください
favorite 341,917grade 16,502update 2024/06/20 - ノンジャンル
最弱呪術師、最恐でした Ⅱ
虎杖「(なまえ)!!一緒に任務だって!!心強ぇーー!!」 恵「(なまえ)…、生姜焼き作ってくれないか…?」 釘崎「(なまえ)、前より強くなった?」 早乙女「雑魚が私より目立たないでくれない?いつになったら呪術師辞めるのかしら」 真希「強すぎんだろ(なまえ)…、」 狗巻「お゙…が…が…(勝てる気がしない…)」 パンダ「何でめちゃくちゃ強いのにそんな細いんだよ💧」 乙骨「今日も手合わせしない?」 宿儺「おい娘、褒美をよこせ」 五条「(なまえ)最近頑張り過ぎてない?」 家入「(なまえ)といると癒されるよ」 夏油「(なまえ)、最近笑うようになったね」 灰原「(なまえ)!!駅前のクレープを買ってきたんだ!!」 七海「決して無理しないように。いつでも頼ってください」 甚爾「外周100」 夜蛾「お前が元気でいる事が一番いい。」 何卒よろしくお願い致しますm(_ _)m Ⅰ はこちらから➪https://novel.prcm.jp/novel/mzemv7zAuWR1hNz1EHLT
favorite 1,486grade 286update 11時間前 - ファンタジー
迎えを待ってたら疑われました。
「お酒は好き?」 『それなりには。』 「黒がお好きなんですか?」 『まあ…仕方なく着てるって感じですね。』 「(怪しい…)」 何で??? __________________ 新作総合ランキング 最高2位 新作ファンタジーランキング 最高1位 デイリーファンタジーランキング 最高1位
favorite 227,883grade 9,825update 5日前
コンテスト受賞作品
もっと見るONE N’ ONLYオーディオドラマ原案コラボコンテスト
公式TikTokの注目動画
もっと見る![チャレンジ作家案内ページへ](https://storage.googleapis.com/prcmnovel-tokyo-prod-official/banner/challenge-stop.png)
チャレンジ小説
もっと見る- 恋愛
びたーちょこれーと
入学式、学校一のイケメン、柊木春樹に一目惚れした小林椛乃は春樹に全力アピールする。冷たくあしらわれる椛乃だったが…。 「先輩!好きですっ!!」 「…無理」 何度言われたってくじけない! 謎のポジティブ全力女子とポーカーフェイスのモテ男。 いったいこの恋は実るのか。 「椛乃はずっと好きでした…!」 一途に思い続ける女の子と少しクールで鈍感な男の子の物語。 表紙:Ting様より 全23話+あとがき 略して『びたちょこ』です🎶 番外編を執筆することにしました✨✨
- 青春・学園
余命3ヶ月しか生きられない私を、キミはまだ知らない
窓際の斜め後ろに座るキミ。 アナタはいつも、何を考えてるの? 笑顔が消えたあの日から アナタの目には今何が映っているのでしょう。 これは、余命3ヶ月の私と、何も知らないキミとの3ヶ月間の物語。
- 恋愛
歪んだ アイ
…アイシテル? 2話のアイコン ピクルー 赤ちゃんスターターキット 赤ちゃんスターターキットの製作者様のTwitter https://mobile.twitter.com/4HM33
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。