第13話

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2024/07/27 02:00 更新














 
あなた
 あっつぅ…  










 照りつける日差しの中

 学校を目指して歩く















 夏休み中だけど 美術室で描いた方が捗るからなぁ
 









あなた
 治は包帯ぐるぐるで暑くないの? 





太宰治
 暑いよ 






あなた
 …って言ってる割には 
 全然 汗かかないよねー 









 隣を並んで歩く私の方は汗だくで

 当の本人は涼しい顔をしている
























あなた
 おはようございます 
あなた
 鍵、貸してください 







教師
 あなたの名字か 朝早くからご苦労様 
















 職員室で鍵を受け取り美術室へ戻ると

 治は扉のそばの壁にもたれながら本を読んでいた
 









あなた
 治、絵描かないのに
 なんでいつも学校まで来るの? 
あなた
 本なら家でも読めるのに… 








太宰治
 そんなの 
太宰治
 君に会いたいからに
 決まってるじゃあないか 





あなた
 …! 








 治は付き合ってから

 積極的に想いを伝えてくれるようになった

 けど、それだけで 手を繋ぐわけでもなく

 二人同じ空間で過ごすだけで

 特に恋人らしい事を することはなかった










あなた
 ねえ 治 







太宰治
 ん? 








あなた
 私たちって
 本当に付き合ってるンだよね? 














 
 



 場がシーンと静まり返り

 太宰が読んでいた本をパタリと閉じた








太宰治
 それ、どういう意味? 













 普段とは違う鋭く冷たい視線に

 背中に冷たいものが走る









あなた
 だって、私たち恋人っぽい事 
 したことないから…








 どうしよう、治を怒らせちゃったかも

 上手く視線が合わせられないし声も震える






太宰治
 …   
太宰治
 なーんだそんなことか 







あなた
 へ? 







太宰治
 君の言う恋人っぽいことって何? 










 あれ?怒ってない、、、

 いつもの治だ







あなた
 えっと…手を繋いだり 









 治の手が伸び きゅっと強く指が絡む

 





太宰治
 それから? 








あなた
 …っ 
あなた
 ハグ…したり 











太宰治
 ハグねえ…   








 そう呟いた瞬間に 握られた手が強く引かれて

 腕の中にすっぽりと収まっていた






太宰治
 後は? 





あなた
 …!? 
あなた
 終わりっ 






太宰治
 えー…もっとあるでしょ 
太宰治
 例えば、さ 







 そう言って近づいてくる治の顔に耐えきれず

 私は 強く目を瞑った







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