そらねこが首を傾げながらそう指摘した。
そうkamomeが答えると翔とそらねこが恐怖に顔を引きつらせた。
KAITOが呆れ気味にツッコむ。
恐怖が伝染していく中、無言でその様子を眺めていたなろがふっ、と吹き出した。
何が面白いのかひとしきり笑った後、ふーと息を吐き出してから説明を始める。
盲点だった発想に4人は思わず頷く。
あまりにもぴったりに動きを揃える4人が面白くて、またなろは笑い出した。
それにつられるように4人も笑い出す。
窓から吹いた風で、5人のパーカーのフードが揺らされた。
あと30分ほどで午前中が終わる。
それまで5人は色々な出し物を回っていた。
部活で出し物をしているところも多く、5人もいくつか参加した。
野球部では、ボールを飛ばした距離に応じて景品がもらえる出し物をしていた。
翔、そらねこ、KAITO、kamomeの4人はそれぞれ景品をもらったが、なろは勢い余ってボールを足元に叩きつけそこの地面が少しくぼんだ。
記録0mを叩き出したなろは明らかに落ち込み、同情した野球部員は5m〜10m飛ばした人がもらえる景品を差し出したのだった。
美術部ではイラスト伝言ゲームを開催していた。
そこにたまたま居合わせた紫生たち4人と伝言ゲームをすることになった。
順番はくじで決められ、茜、紫生、朔斗、風歌、そらねこ、なろ、翔、kamome、KAITOの順になった。
お題は『桃太郎』。
絵を描くのが得意な茜からスタートし、紫生、朔斗、風歌まで順調につながった。
だが、そらねこが人と桃とは思えない奇妙な絵を生み出したせいで、そこから先は伝言などできたものではない。
最終的に伝達された絵が何かを答えるKAlTOは苦悩して、導き出した答えが『スーパーマーケット』だったためイラスト伝言ゲームは失敗に終わった。
そう話し合うと、屋上に向かって歩みを進めた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。