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第1話

247
2025/12/28 15:00 更新



2015年。
K-POPの世界に二つの星が誕生した。
ひとつは、TWICE、もうひとつは、SEVENTEEN。

それから月日が流れ、何人ものメンバーが入れ替わっていったこの業界で、
彼らは一人も欠けることなく、変わらぬ名前のまま第一線を走り続けている。
まるでそれが奇跡じゃないかのように、自然体で。

けれど、SEVENTEENにはひとつだけ、長く語られずにきた「謎」がある。

グループ名の由来は、ファンの間でも広く知られている。
13人のメンバー、3つのユニット、そして1つのチーム。
13 + 3 + 1 = 17。
それがSEVENTEENという名に込められた意味だと。

だが——実際にステージに立っていたのは、12人だった。
世間に姿を見せたのは、どう数えても12人。
もちろん3つのユニットと1つのチーム、そしてファンであるCARATの存在も、
あの「17」という数字を埋めるピースにはなりえなかった。

足りない“1”は、誰だったのか。
その問いは長いあいだ、誰の口にもされることはなかった。

——彼らには、語ってはならない秘密があった。
それでも、記憶にだけは残したい「誰か」がいた。

メンバー発表のわずか数日前。
光を目前にしながら、その舞台に立つことを諦めた一人の少年がいた。
その理由を、彼は誰にも話さなかった。
けれど、その存在を、誰一人として忘れてはいなかった。

SEVENTEENという名に隠された、たったひとつの「空白」。

——これは、13人目の物語である。






この日はTWICE SEVENTEEN のコラボステージの日だった。



JEONGYEON
JEONGYEON
みんな、おつかれ~

WOOZI
WOOZI
おつかれ。

MOMO
MOMO
おつかれ~!

SEUNGKWAN
SEUNGKWAN
ヌナたち、お疲れさまです。

VERNON
VERNON
お疲れさまです。

MINA
MINA
おつかれさま。

DINO
DINO
おつかれさま~

NAYEON
NAYEON
みんなおつかれ~!



この日はコラボステージの打ち上げが行われていた。



JEONGYEON
JEONGYEON
で、なんでみんないるわけ?

HOSHI
HOSHI
みんなじゃないよ!
あとダヒョンがいない!

JEONGYEON
JEONGYEON
いや、そういうことじゃなくて…

WOOZI
WOOZI
ジョンヨン諦めろ。

CHAEYOUNG
CHAEYOUNG
まぁまぁ、オンニ、飲んでください!

JEONGYEON
JEONGYEON
私たちのメンバーがいるのはいいけど、
あんたたち、全員来るのは聞いてない。

JEONGHAN
JEONGHAN
別にいたっていいでしょ~
滅多に一緒に飲めないんだから。

MINA
MINA
オンニの気持ちも分かるよ。
暑苦しいもん。

THE8
THE8
わー、ミナヤ、すごい正直~



その頃、ダヒョンはやっと仕事を終え、
みんなが飲んでいる場所に向かっていた。



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