2015年。
K-POPの世界に二つの星が誕生した。
ひとつは、TWICE、もうひとつは、SEVENTEEN。
それから月日が流れ、何人ものメンバーが入れ替わっていったこの業界で、
彼らは一人も欠けることなく、変わらぬ名前のまま第一線を走り続けている。
まるでそれが奇跡じゃないかのように、自然体で。
けれど、SEVENTEENにはひとつだけ、長く語られずにきた「謎」がある。
グループ名の由来は、ファンの間でも広く知られている。
13人のメンバー、3つのユニット、そして1つのチーム。
13 + 3 + 1 = 17。
それがSEVENTEENという名に込められた意味だと。
だが——実際にステージに立っていたのは、12人だった。
世間に姿を見せたのは、どう数えても12人。
もちろん3つのユニットと1つのチーム、そしてファンであるCARATの存在も、
あの「17」という数字を埋めるピースにはなりえなかった。
足りない“1”は、誰だったのか。
その問いは長いあいだ、誰の口にもされることはなかった。
——彼らには、語ってはならない秘密があった。
それでも、記憶にだけは残したい「誰か」がいた。
メンバー発表のわずか数日前。
光を目前にしながら、その舞台に立つことを諦めた一人の少年がいた。
その理由を、彼は誰にも話さなかった。
けれど、その存在を、誰一人として忘れてはいなかった。
SEVENTEENという名に隠された、たったひとつの「空白」。
——これは、13人目の物語である。
この日はTWICE SEVENTEEN のコラボステージの日だった。
この日はコラボステージの打ち上げが行われていた。
その頃、ダヒョンはやっと仕事を終え、
みんなが飲んでいる場所に向かっていた。
























編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。