----ホグズミード広場----
待ち合わせ場所の広場に着くと、
丁度同じタイミングで広場にやって来た
セバスチャンと合流した。
なんかセバスチャンって、
最初は嫌な奴だと思ったけど、
凄い気さくで良い人だな
それに話しやすいし...
ホグズミードの広場に突如、
大人のトロールが現れ、
建物を破壊したかと思うと、
周りにいた住民を次々と襲い始めた。
バシュッ、バシュッ!
セバスチャンとレガがすかさず
トロールへ攻撃すると、それに気付いたトロールが
今度はこちら目掛けて突っ込んできた。
女性が唱えた呪文は見事トロールに当たり、
今度は向こうの方へトロールが突っ込んでいく。
その女性に続き、周りの大人達が
複数人でトロールをおびき寄せ、
再び広場に静寂が戻った。
ドーーンッ!(建物を突き飛ばす音
先程よりも少し大きいトロールが
三人の前に現れたかと思うと、
勢い良くこちらに向かって突進してきた。
何とか横に飛び込んでトロールの攻撃を
回避したレガだが、広場にいた大人達は皆、
先程のトロールを追っていってしまった為
助けを求める事が出来ない。
セバスチャンに言われた通り、
物陰に隠れたあなただったが、
恐怖で全身の震えが止まらないでいた。
一方、セバスチャンとレガは
トロール相手に様々な呪文を繰り出し
何とか戦っている。
トロールが投げた石が当たり、
体制を崩し無防備となった
セバスチャンに向け、トロールが再び
こん棒を振り被ったその時、
ヒュッ
ドッ!(こん棒がぶつかる音
あなたは呪文でトロールのこん棒を取り上げ、
その勢いのままトロールの顔面に思いきり
こん棒を叩きつけた。
トロールには相当効いたようで、
跪いて下を向いている。
トロールはあなたを捕まえようと
すぐに立ち上がり、彼女の方へ向かって
突進してきた。
次の瞬間、レガが放った呪文で
トロールは体内から紫の光を放ち爆発し、
一瞬にして跡形もなく消え去った。
トロールがいた周りには黒い
灰のようなものが舞っていたが
それもすぐに消えてしまった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。