イルミが「あれ、もしかして今日母さん達いない?ちょっと確認してくるから待っててね」
とか言いだし、家の前に放置され、はや数分。
いや普通確認取ってから連れてくるよね????
あっそうでした暗殺一家でした。普通なんて存在しないんだった。
どうしたものかと困っていると、白髪で青眼の少年が声を掛けてきた。あのイルミとは似ても似つかない見た目であった為、迷子か親戚の子かな?と思ったが彼もゾルディック家らしい。
つまり、彼も立派な暗殺者ということ。こんなにも、幼いのに。…失礼なのは分かってる。けどごめん、ちょっとカッコイイ……!
へへ、と笑うとジッと視線を感じた。
キルアが、何かを言いたげにこちらを見つめていたのだ。
少しの期待と、憧れの入り混ざった瞳で。
足音ひとつせず、にゅっと出てきたイルミ。
よくホラーゲームで見るような現れ方だったぞ。ホラゲのモデルやらされてたりする??
そしてキルアが何かを言いかけたが、イルミにより遮られてしまった。トモダ……誰だ?兄弟とかかな?
それならイルミが来たし大丈夫だよね
あの大きな瞳が少し閉じ、ジト目でこちらを見つめてきた。ごめんって。本当によく殺されてないよね、私。
そしてすぐ横にいるキルアを一瞥し、口を開いた。
私がそう答えると、キルアは嬉しそうな顔を浮かべていた。
えっと、本当にイルミと兄弟なんだよね?この表情筋がだいぶ死んでるイルミとだよ?
幼さ故ってやつかな。もしかしてイルミも昔はこうだったんじゃ…………?
そう考えたところで、イルミから「お前がまたキルに会えるかっていうのは俺次第だからね。二度と会えなかったりして」と嫌な笑みを向けてきたので、全てどうでも良くなった。なんて奴なんだ。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。