あの日から急にシュアヒョンとの距離が縮まった気がする
最近は生徒会活動の話だけじゃなくて
今日は学校でこんなことがあった、とか
学校の近くに出来たカフェに行ってみない?とか
シュアヒョンとの学校生活は
とにかく毎日が楽しくて楽しくて仕方が無かった
あっという間に葉の色が変わって
綺麗な黄色の絨毯が出来たと思ったら
1面が真っ白になっていて
赤くなった手を擦りながら歩いていたのに
もう桜の木の枝がピンク色に染まりかけていて
気づけば別れと出会いが同時に起きる季節
気がついたら俺は3年生の前で壇上に上がっていて
在校生の代表として、
シュアヒョンの後を継ぐ次期生徒会長として
卒業を祝うスピーチをしていた
最後の1行を読み終えて視線を手元から前に向けた時
真っ直ぐ目に飛び込んできたのは彼だった
優しく微笑んで拍手をしている
その眼差しがどうにも暖かくて、
今まで耐えて来たものが溢れて目頭が熱くなった
でも大勢の前で泣くのは嫌で何とか堪えて壇上を降りたけど
その後も頭に浮かぶのはシュアヒョンとの思い出ばかりで
泣かないように耐えるので必死だった
やっとの思いで式を終えて、俺は半ば放心状態で式場を出た
今はもう自由時間で
それぞれが思い思いの時間を過ごしている
家族と一緒に写真を撮っている卒業生や、
お世話になった先輩に手紙を渡しにいく生徒
俺はそんな人達をぼーっと見つめながら桜の下に座っていた
ふと気がつくと急に視界が暗くなって、驚いて見上げると
そこには胸にお花を付けてニヤリと笑っている彼がいた
いつもと変わらないその声や表情に安心した俺は
もう耐えきれなくて思わず目の前のヒョンを抱きしめた
そう言って一定のリズムでトントン、と優しく背中をたたいてくれる彼
だんだん落ち着いた俺はゆっくり彼を離した
そんな俺を見て満足気に笑った彼は
あの日みたいに少し目線を下に落としながら
ぽつり、ぽつりと話し始めた
俺は自信満々に彼の目を見つめ返した
そうしたら安心したのか、彼も表情を緩めて
真っ直ぐに俺を見つめた
そう言ってシュアヒョンは俺に紫のパンジーのブーケを
渡してくれた
白い不織布のペーパーに包まれて
よりその美しさを際立たせているパンジーは
俺が今まで見てきたどんな花よりも綺麗だった
これだけじゃない?
とにかくシュアヒョンの言ってることが理解出来なくて
俺は頭にたくさんはてなマークを浮かべていた
今までで1番暖かい眼差しで優しく微笑みながら、
やっぱり少し首をかしげてそう伝えてくれた彼
もう嬉しくて、嬉しくて
今この瞬間は世界中の誰よりも幸せな自信がある
だって、今までずっと憧れて、大好きだった先輩に
告白されたのだから
答えはもちろん
そう言って今度はヒョンの方から抱きしめてくれた
俺の肩にそっと頭を押し付けるヒョンがもう可愛くて
…ヒョンが初めてあははって笑った、、、
いつものふふっていう優雅な微笑みじゃなくて
ほんとの、心の底からの笑顔
あぁ、ほんっとにこのヒョンずるいなぁ
”また今度”
その一言がこれからもヒョンと一緒にいられるんだって
お互い大切な人としていられるんだって
すごく実感できる一言だった
あぁ、ほんと、こういうささやかな言葉で
相手を安心させて、幸せにしてくれる
そんなシュアヒョンには
やっぱり敵わないなぁㅎ

end.
素敵なリクエストありがとうございました!
そして最後まで読んで頂き、ありがとうございます!
想像と違う!となってしまっていたらすいません…💦
少しでも楽しんでいただければ幸いです!
本当にありがとうございました☺️
あと、新しくミーニーの長編を公開しました〜!
長編公開のアンケートに答えてくださった方、ありがとうございます!遅くなってすみません💦
他の王道ケミも登場する予定のお話です!
初めての長編なので至らない所も多いとは思いますが、読んでいただけると嬉しいです🤭
これからもよろしくお願いします!
-how














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!