渡辺→Snow Manメンバー
あなた→ヘアメイク
渡辺side
俺には、妻がいた。
目黒と幼なじみの妻だった。
あの日から、俺の時計は止まったまま。
CDを出しても、ライブをしても、何をしていても、永遠に時間が進まなかった。
あの日、あなたに買い出しを頼んでなかったら、きっと、今は変わってた。
『絶対幸せにしてやる』って、プロポーズした。
でも、その『幸せ』は僅かな時間だった。
あなたは、3年前の夏、玉突き事故にあって、そのまま帰らぬ人となった。
あなたは、車を運転していた訳じゃない。
最後にぶつかられた車の反動が、あなたのいた所に向かってしまって、強い衝撃があったからだった。
あれから車を運転しようと思わなくなった。
5年前、デビューして1年の時にプロポーズして、たった2年しか幸せに出来なかった。
毎日毎日、あなたに会いたくなって、胸が痛いほど苦しくて、張り裂けそうなくらい泣いた。
しかも、その時のあなたは、お腹に赤ちゃんもいた。
お腹に赤ちゃんがいたと聞いたのは、警察の霊安室だった。
本当は、産まれてくるはずだった子供まで失って、休止にしないで仕事をしていたら、倒れて病院に入院した事もあった。
ドラマの台本を見た時、3年前、俺が経験したことのあった内容だった。
これだけは、やり切りたいと思った。
あなた、来世では絶対幸せにしてやるから
𝑭𝒊𝒏.

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。