あなたside
朝のホームルーム
1のAの人達が相澤先生の言葉をじっと待っている
担任の言葉にざわめく教室内
高校入って始めて(らしい)の出来事に大はしゃぎする人や
聞き慣れない転校制度について疑問を持つ人
女であることに異常な執着を見せる人がいた
どんなに騒いでいても相澤先生の一言で静まり返る
すごいな、イレイザーヘッド
すると廊下から覗いていた私と相澤先生の目が合った
私が教室内に入るとぶどうのような男の子は大声を上げた
それにつられて他の人たちも叫び出す
いやぁやっぱり
この顔だもんね、そうなるのも仕方ないよ
困った困った☆
騒ぎまくる1のAを赤くなった目で睨め、視線をこちらへ向ける
私がそういうとクラスの中の数人が頬を赤らめた
黄色の髪の毛の子と、耳からイヤホン?みたいなのが生えてる女の子とツノの生えた肌がピンクの子
あとは顔を赤らめたどころじゃないゆでだこみたいなブロッコリーくんと
さっきからはぁはぁ言ってるぶどうの子がいる
ぶどうの子には極力近づかないようにしよう、身の危険を感じる
私も相澤先生の方をちらりと見る
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。