第6話

はじめしゃちょー
2,337
2018/08/13 03:20
高田先輩
あなたちゃんー、今日、風邪で休むね、あと今日の私の出るはずだったミーティング代わりに出てくれる?よろしく!
そんな、電話が朝かかってきた。

はい、と言う前に電話は切れた。

やれやれ。

そう思いながらパソコンに向かっていつものように自分の仕事をしていた。

すると、後ろから声が聞こえてきた。
あのぉ、
あなた

っはい!?

そこにいたのは、あのはじめさんだった。
あなた

は、はじめさん!?どうしましたか?

そうだった。
今日のミーティングは、高田先輩が担当するはじめさんのだ。

すっかり忘れていた。
はじめしゃちょー
あの、今日って高田さんは、、?
あなた

あ、体調不良で欠席でして、代わりに私が今日はミーティングなどに参加するので、そこの所はご安心を!えっと、、あなたです!よろしくお願いします!

はじめしゃちょー
っふ、頼もしいですねw
あなた

えっと、何かおかしな事私今言いましたか?

はじめしゃちょー
いや、何でもありませんw
あなた

そう、ですか…

緊張して何を言ったのか記憶に残せなかった。
あの、はじめさんだよ?はじめしゃちょーだよ?頭が追いつかないよ…
はじめしゃちょー
あの、そろそろ行きませんか?
あなた

あ、はい!すみません!

緊張感のあるミーティングで、ほとんどの事は頭に残っていなかった。

メモはきちんととってあるから、まぁ、なんとか大丈夫だけど、、。

なんせ、これから撮影に同行しなければいけなくなってしまった…。
あーーーー。はじめさんと2人きり。
心臓の音が聞こえてしまはないか不安で不安で、、。
はじめしゃちょー
あ、のー。
あなた

んっあ!はい!なんでしょう!

はじめしゃちょー
もしかして、ですけど、緊張してますか?
あなた

え!?いや、えっと…、はいw

はじめしゃちょー
ですよね、実は僕も結構してますw
あなた

え?いや、まさか、それで緊張してるんですか?w

はじめしゃちょー
はい、割とw
でも、なんでだかわからないけどあなたさんは話しかけやすいですよ
あなた

お気遣いありがとうこざいます

はじめしゃちょー
いや本当ですよ!
あなた

ありがとうこざいます、そう言っていただけて嬉しいです

本当に優しい方だなぁ。

つい、見惚れてしまった。
はじめしゃちょー
あの、撮影行きましょうか!
あなた

あ、はい!

車の助手席に座って私は大人しくしていた。
そして、たまにはじめさんの横顔を眺めて自分の今の状況がどれだけ凄いことなのかを噛み締めていた。
はじめしゃちょー
あなたさんは、なんの撮影したいですか?
あなた

え、?

はじめしゃちょー
実は、まだ企画を決めていなくて
あなた

え!?

はじめしゃちょー
だからあなたさん、何したいですか?
あなた

んー、ドッキリ、とか、?

はじめしゃちょー
おー、いいですね!誰に仕掛けたいですか?
あなた

え、そんな、それは、はじめさんの好きな人に仕掛けてください!

はじめしゃちょー
あ、いいこと思いつきました!!では、そうしますね、たのしみにしててください!!
あなた

はい!

はじめしゃちょー
とりあえず、家ついたんで、カメラ回しといてもらえますか?
あなた

了解です!

しばらくし、はじめさんの日常的な所を撮っていると、私の携帯が鳴り出した。
あなた

すみません!

はじめしゃちょー
いいですよ、出てください
あなた

はい、ありがとうございます

高田先輩
もしもし?
あなた

あ、もしもし、?

強めの口調で私は驚いた。

な、何かしたかな、?
高田先輩
机の上に置いといた資料、出してないでしょ?
あなた

え?たしかに、出しましたが、、

高田先輩
今、電話が来たの。まだ資料が届いてないって、私が怒られたのよ?まぁ、具合が悪くなったのは悪いと思ってる。でもさ、普通に考えて?おかしくない?任された仕事すら出来ないって、ねぇ?あの、アバンティーズとか言う子達の仕事しかちゃんとできてないのは本当におかしいよね?
あなた

お言葉ですがアバンティーズの仕事だけ頑張ったとかって訳ではありません。全ての仕事を頑張ってこなしてるつもりです。そして、送ったつもりの資料は明日の朝までと聞いていたのではじめさんの撮影が終わってから、連絡を入れて確認をしますので、安静にしてください。

高田先輩
あなたちゃん、はじめさん変わって。
あなた

はい、わかりました。

あなた

はじめさんー、あの、、

はじめしゃちょー
ドッキリ大成功ーー?!
え?
あなた

え?

高田先輩
あなたちゃんー、ドッキリでした!w
どう?怖かった?
あなた

いえ、とても話が矛盾しているなと思いながらいました

はじめしゃちょー
いやー、あなたさん手強いな、泣くかと思立たんだけどなあ
あなた

そのくらいで、泣きませんよ

高田先輩
あーあ、もうー流石っすわw
あなた

ちょ、先輩?w

はじめしゃちょー
まさか、こんな終わり方になるとわ、、、
あなた

なんか、すみません、

はじめしゃちょー
いや、全然!!大丈夫です!
高田先輩
じゃあ、もう、通話切るね
あなた

あ、はい!

はじめしゃちょー
次やるときは、もっともっと怖い思いさせますからね!覚悟しておいてください!!
あなた

や、次もあるんですか!?w

はじめしゃちょー
もちろん!リベンジさせてください!!だめですか、?
あなた

いやいや、こんな私なんかで良いのなら

はじめしゃちょー
よっしゃ、じゃあ、連絡先の交換しましょうよ!
あなた

あーら、何故にそういう流れになるんですかーww

はじめしゃちょー
笑笑
なんか、あなたさん慣れて来ました?
あなた

あ、すみません、つい、いつものテンションが…ww

はじめしゃちょー
いや、全然、むしろそっちの方が好きです!
ドキッ。

うっ、、、好きと言う単語に妙に反応をしてしまった自分をぶっ叩きたい。
あなた

では、私はそろそろ失礼します

はじめしゃちょー
そうですか…
あなた

なにか、やり残した事ありましたか、?

はじめしゃちょー
いえ!何も、、、、でも、またお話ししたくなったら連絡しちゃうかもしれませんw
あなた

あ、そんなの全然大丈夫ですよ!むしろ、歓迎です!!日頃、暇なのでw

はじめしゃちょー
よかった、じゃあ、あの、送ります
あなた

いや、いや、え?大丈夫ですよ?

はじめしゃちょー
いや、送らせてください
あなた

では、お言葉に甘えて、、

はじめしゃちょー
やった、
あなた

ん?

はじめしゃちょー
あ、何でもないです、行きましょう
家へ着き、私は今日の事を振り返った。

憧れの人と一日中過ごして夢のような時間だった。

スマホを開くと、はじめの文字。

これが、信じられない日々の始まりだった。

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