あなたちゃんー、今日、風邪で休むね、あと今日の私の出るはずだったミーティング代わりに出てくれる?よろしく!
そんな、電話が朝かかってきた。
はい、と言う前に電話は切れた。
やれやれ。
そう思いながらパソコンに向かっていつものように自分の仕事をしていた。
すると、後ろから声が聞こえてきた。
あのぉ、
っはい!?
そこにいたのは、あのはじめさんだった。
は、はじめさん!?どうしましたか?
そうだった。
今日のミーティングは、高田先輩が担当するはじめさんのだ。
すっかり忘れていた。
あの、今日って高田さんは、、?
あ、体調不良で欠席でして、代わりに私が今日はミーティングなどに参加するので、そこの所はご安心を!えっと、、あなたです!よろしくお願いします!
っふ、頼もしいですねw
えっと、何かおかしな事私今言いましたか?
いや、何でもありませんw
そう、ですか…
緊張して何を言ったのか記憶に残せなかった。
あの、はじめさんだよ?はじめしゃちょーだよ?頭が追いつかないよ…
あの、そろそろ行きませんか?
あ、はい!すみません!
緊張感のあるミーティングで、ほとんどの事は頭に残っていなかった。
メモはきちんととってあるから、まぁ、なんとか大丈夫だけど、、。
なんせ、これから撮影に同行しなければいけなくなってしまった…。
あーーーー。はじめさんと2人きり。
心臓の音が聞こえてしまはないか不安で不安で、、。
あ、のー。
んっあ!はい!なんでしょう!
もしかして、ですけど、緊張してますか?
え!?いや、えっと…、はいw
ですよね、実は僕も結構してますw
え?いや、まさか、それで緊張してるんですか?w
はい、割とw
でも、なんでだかわからないけどあなたさんは話しかけやすいですよ
お気遣いありがとうこざいます
いや本当ですよ!
ありがとうこざいます、そう言っていただけて嬉しいです
本当に優しい方だなぁ。
つい、見惚れてしまった。
あの、撮影行きましょうか!
あ、はい!
車の助手席に座って私は大人しくしていた。
そして、たまにはじめさんの横顔を眺めて自分の今の状況がどれだけ凄いことなのかを噛み締めていた。
あなたさんは、なんの撮影したいですか?
え、?
実は、まだ企画を決めていなくて
え!?
だからあなたさん、何したいですか?
んー、ドッキリ、とか、?
おー、いいですね!誰に仕掛けたいですか?
え、そんな、それは、はじめさんの好きな人に仕掛けてください!
あ、いいこと思いつきました!!では、そうしますね、たのしみにしててください!!
はい!
とりあえず、家ついたんで、カメラ回しといてもらえますか?
了解です!
しばらくし、はじめさんの日常的な所を撮っていると、私の携帯が鳴り出した。
すみません!
いいですよ、出てください
はい、ありがとうございます
もしもし?
あ、もしもし、?
強めの口調で私は驚いた。
な、何かしたかな、?
机の上に置いといた資料、出してないでしょ?
え?たしかに、出しましたが、、
今、電話が来たの。まだ資料が届いてないって、私が怒られたのよ?まぁ、具合が悪くなったのは悪いと思ってる。でもさ、普通に考えて?おかしくない?任された仕事すら出来ないって、ねぇ?あの、アバンティーズとか言う子達の仕事しかちゃんとできてないのは本当におかしいよね?
お言葉ですがアバンティーズの仕事だけ頑張ったとかって訳ではありません。全ての仕事を頑張ってこなしてるつもりです。そして、送ったつもりの資料は明日の朝までと聞いていたのではじめさんの撮影が終わってから、連絡を入れて確認をしますので、安静にしてください。
あなたちゃん、はじめさん変わって。
はい、わかりました。
はじめさんー、あの、、
ドッキリ大成功ーー?!
え?
え?
あなたちゃんー、ドッキリでした!w
どう?怖かった?
いえ、とても話が矛盾しているなと思いながらいました
いやー、あなたさん手強いな、泣くかと思立たんだけどなあ
そのくらいで、泣きませんよ
あーあ、もうー流石っすわw
ちょ、先輩?w
まさか、こんな終わり方になるとわ、、、
なんか、すみません、
いや、全然!!大丈夫です!
じゃあ、もう、通話切るね
あ、はい!
次やるときは、もっともっと怖い思いさせますからね!覚悟しておいてください!!
や、次もあるんですか!?w
もちろん!リベンジさせてください!!だめですか、?
いやいや、こんな私なんかで良いのなら
よっしゃ、じゃあ、連絡先の交換しましょうよ!
あーら、何故にそういう流れになるんですかーww
笑笑
なんか、あなたさん慣れて来ました?
あ、すみません、つい、いつものテンションが…ww
いや、全然、むしろそっちの方が好きです!
ドキッ。
うっ、、、好きと言う単語に妙に反応をしてしまった自分をぶっ叩きたい。
では、私はそろそろ失礼します
そうですか…
なにか、やり残した事ありましたか、?
いえ!何も、、、、でも、またお話ししたくなったら連絡しちゃうかもしれませんw
あ、そんなの全然大丈夫ですよ!むしろ、歓迎です!!日頃、暇なのでw
よかった、じゃあ、あの、送ります
いや、いや、え?大丈夫ですよ?
いや、送らせてください
では、お言葉に甘えて、、
やった、
ん?
あ、何でもないです、行きましょう
家へ着き、私は今日の事を振り返った。
憧れの人と一日中過ごして夢のような時間だった。
スマホを開くと、はじめの文字。
これが、信じられない日々の始まりだった。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。