第23話

好きだからこそ
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2024/03/27 07:31 更新
深澤
翔太のことが好きなんだ

















女子
え…
翔太
深澤…
深澤
…だから、全部自分のため。好きだからこそじゃん?俺が翔太とめめの関係を近くで見たくないだけ。別にお前らのせいじゃないよ。誰を好きになろうと他人が口挟んでいいことじゃないし
女子
でも…部でのルールはどうなるんですか!
深澤
だってさ…俺も翔太のこと好きだったわけだから俺がルールについてどうこうは言えないわ
目黒
違います
目黒
好きは好きでも…俺が越えちゃいえない一線を越えたんです。だから…ふっかさんは辞めないでください









深澤
辞めないでって言われてもな…
目黒
俺が辞めるんで
深澤
それはダメだ。それは俺が許さないから
目黒
どうして…
深澤
どうしてって…邪魔したくないからさ。2人のこと。本当に好きならその人の幸せを1番に考えなきゃ。だからさ…辞めさせてよ。俺のためを思うんだったら





何も言い返すことができなかった。







ふっかさんは少し肩をすくめると、その場から去って行った。
















休みの日、ベッドに寝転がって天井を見つめながら、翔太先輩のこと、ふっかさんのことを悶々と考えていた。










考えれば考えるほど何もまとまらなくて嫌気がさし、俺はある人に連絡することにした。



















康二
どしたん?急に。来てほしいなんてさ
目黒
ごめんな
康二
全然構わんけど…なんかあったん?
目黒
今から…全部話すから黙って聞いてほしい。軽蔑とか怒りとかはあとで全部聞くから
康二
えぇ?軽蔑…?そんなんめめにするわけないやん…
目黒
いいから





俺はとりあえず康二に、先輩と付き合っていること、さらにふっかさんのことを話した。











目黒
だから…ふっかさん辞めたのも俺のせいなんだよ




黙って聞いてくれていた康二はやがて小さく頷いた。










康二
…わかった。何があったかはよくわかった。…めめは?めめは今どう思ってるわけ?
目黒
俺は…









目黒
よく…わからない。ルールを破ったのは俺だけど…後悔してなかった。だって…好きだから。翔太先輩のこと。でも…それで傷つけてしまった人はいるわけで。ふっかさんのことを思うなら辞めちゃいけないのかもしれないけど、このまま部活にいてもいいのかも今の俺にはわからない
















康二
ふっかさんの気持ちわかるな…
目黒
え?
康二
俺…ふっかさんの気持ちよくわかる
目黒
ふっかさんの…?
康二
うん。俺…薄々気づいてたよ。めめと翔太先輩のこと
目黒
…そっか
康二
うん。でも俺も…見て見ぬふりしてきたんよ
目黒
俺たちのために…?





康二は俺の目を見てから小さく首を振った。













康二
ちゃう。俺のため
目黒
え…?
康二
…やからふっかさんと一緒や。ふっかさんが翔太先輩のこと好きで、2人のこと見てられんかったのと同じで、俺も好きやから見てられんかった























康二
ずっと好きやったで。めめのこと

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