第18話

幸せの文化祭
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2024/02/28 06:56 更新
とうとう今日は文化祭。











先輩と回れるのが楽しみすぎてなかなか寝れなかった。










寝れなかったから先輩にメールで「明日楽しみですね」とわざわざ送ってみた。









そしたら結構夜も遅かったのにすぐ既読がついて




「早く寝ろ笑」












「まぁ、俺も楽しみだけど」










って返してきた。







 
この返事見て思わず枕に顔をうずめた。








これは反則。




自分で送っておいて、逆に興奮が増しちゃって送らなきゃ良かったって勝手に後悔したりした。










まぁすぐにそのメール画面スクショしたけど笑









家宝だな。これ。











体育館での全体オープニングみたいなのがあってその後自由行動になる。









しかし、午後から演劇部の発表があるので集まらなきゃいけない。





 

どうせ先輩も来るのでずっと一緒にいられることにかわりはないが。










オープニングが終わり、一斉に全学年が体育館を出ていく。








康二
じゃな!めめ!先輩と楽しむんやで!
目黒
ありがとう。康二も楽しんで
康二
おん!
走って行った康二はすぐに人の間に消えていった。











女子
ねぇ目黒くん…


俺も先輩を探しに行こうとしたとき呼び止められて振り向くと、同じ演劇部の女子が立っていた。








目黒
どうした?部のこと?
女子
あ…違うの。えっと…今日の文化祭一緒に回らない…?
目黒
あぁ…ごめん。先に約束してる人がいて
女子
え…そっか…ごめん。呼び止めて
目黒
いや、じゃあ
女子
うん。またあとで



一緒に回ろうなんて言われるとは思わなかった。


まぁいいか。





とりあえず先輩探さないと…







俺から会いに行くって言っておいて、今頃拗ねてるかもしれない。







そんな顔も可愛いだろうからなんの問題もないけど笑










3年生の列の方に行くと、端の方で先輩が1人で立っているのを発見した。






目黒
先輩!お待たせしました
翔太
…遅い


予想通りちょっと拗ねてて、俺の腕を軽くぺしんと叩いた。







予想通り可愛かったので俺にはノーダメージ









目黒
行きましょう
翔太











目黒
最初、どこ行きます?
翔太
んー…あ、縁日だって
目黒
いいですね。行きましょう



中では手作りの縁日っぽい出し物が行われていた。








翔太
目黒、射的あるよ


俺の制服の袖をちょんちょんと引っ張って指差した。









え…やりたいのかな…笑?









内気な子供みたいでこれも可愛い。







目黒
やりましょう
翔太
え…何その顔


思わず頬が緩んでいたらしい。





目黒
まぁおいといて


俺たちは列に並んで射的をやることにした。









これが意外に難しくて2人とも当たらなかった。











翔太
…下手くそだな、俺ら笑

そう言って先輩が笑い出すから俺もつられて笑い出した。







目黒
あ…先輩。恋みくじありますよ。引いていきましょう


出口のところにおみくじがおいてあった。





翔太
えぇ…恋みくじ…?
目黒
俺らの運勢が占えるかも


まぁ所詮生徒が作ったものなので効果とか特にはないが、せっかくだからやりたいと思った。





2人で引く。













目黒
お…大吉だ
翔太
嘘?俺、凶だったんだけど



生徒が作ってるくせにちゃんと凶とかもあるんだ笑







みんなを幸せな気持ちにしてくれるおみくじではなさそうだ。











目黒
まさかの笑なんて書いてあります?
翔太
えっと…恋敵に注意…だって
目黒
恋敵?そんなのいます?
翔太
…いない
目黒
じゃあ大丈夫です。俺のは…










目黒
恋人と手を繋ぐとさらに運気アップ…ですって


俺はニヤッと笑って手を差し出した。








翔太
さ、さすがに校内は…




あ、そうか…









バレちゃいけないのか…









残念だ。









目黒
そうですね。他のとこ行きましょう



このあといくつか回って、模擬店開店の時間になったので食べ物を買いに行くことにした。











目黒
何食べたいですか?
翔太
んー…あれは?



先輩が指差したのはカラフルな綿飴だった。










チョイスが…









愛おしい…










目黒
甘いもの好きなんですか?
翔太
まぁまぁ


と言いつつも、綿飴のところに向かってすでに歩き出している。











どうにもあのカラフルな綿飴が気になるらしい。








先輩は見た目が青い綿飴を買った。








これ…何味だ…笑?










先輩が一口食べる。







結構大きいので大きな口を開けて必死に食べようとしてる姿はやっぱ愛おしい。










目黒
はは笑
翔太
え…なんだよ急に…
目黒
いや笑、可愛いなって思って


俺は先輩の髪をさらっと撫でた。









途端に顔を真っ赤にして下を向いてしまう。








目黒
それ、何味ですか?
翔太
…これ?ブルーハワイ?目黒も食べなよ
目黒
いや、その前に写真撮らせてください
翔太
俺の…?
目黒
先輩食べてていいんでそこを勝手に俺が撮ります



えーって顔をしていたが、やがて大人しく食べ始めた。







頬張ってる姿をどうしても撮りたくて、結局連写してやった。







翔太
な…ちょ…連写すんなよ…//!
目黒
躍動感溢れる写真が撮れました笑
翔太
いいから…目黒も一緒に…




そうだった。





2人で写真撮れるんだ。









俺は先輩の肩を自分の方に引き寄せてスマホを内カメラにした。








目黒
はい、チーズ



なんか笑ってんのか怒ってんのかよくわかんない表情をつくる先輩。









目黒
先輩!もう少し笑って笑
翔太
…これで精一杯だから…


まぁしょうがない。








そんな急にアイドルスマイルみたいなもんつくられても困る。






これが先輩だ。









目黒
あ…そろそろ部室行きます?
翔太
…だな

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