とうとう今日は文化祭。
先輩と回れるのが楽しみすぎてなかなか寝れなかった。
寝れなかったから先輩にメールで「明日楽しみですね」とわざわざ送ってみた。
そしたら結構夜も遅かったのにすぐ既読がついて
「早く寝ろ笑」
「まぁ、俺も楽しみだけど」
って返してきた。
この返事見て思わず枕に顔をうずめた。
これは反則。
自分で送っておいて、逆に興奮が増しちゃって送らなきゃ良かったって勝手に後悔したりした。
まぁすぐにそのメール画面スクショしたけど笑
家宝だな。これ。
体育館での全体オープニングみたいなのがあってその後自由行動になる。
しかし、午後から演劇部の発表があるので集まらなきゃいけない。
どうせ先輩も来るのでずっと一緒にいられることにかわりはないが。
オープニングが終わり、一斉に全学年が体育館を出ていく。
走って行った康二はすぐに人の間に消えていった。
俺も先輩を探しに行こうとしたとき呼び止められて振り向くと、同じ演劇部の女子が立っていた。
一緒に回ろうなんて言われるとは思わなかった。
まぁいいか。
とりあえず先輩探さないと…
俺から会いに行くって言っておいて、今頃拗ねてるかもしれない。
そんな顔も可愛いだろうからなんの問題もないけど笑
3年生の列の方に行くと、端の方で先輩が1人で立っているのを発見した。
予想通りちょっと拗ねてて、俺の腕を軽くぺしんと叩いた。
予想通り可愛かったので俺にはノーダメージ
中では手作りの縁日っぽい出し物が行われていた。
俺の制服の袖をちょんちょんと引っ張って指差した。
え…やりたいのかな…笑?
内気な子供みたいでこれも可愛い。
思わず頬が緩んでいたらしい。
俺たちは列に並んで射的をやることにした。
これが意外に難しくて2人とも当たらなかった。
そう言って先輩が笑い出すから俺もつられて笑い出した。
出口のところにおみくじがおいてあった。
まぁ所詮生徒が作ったものなので効果とか特にはないが、せっかくだからやりたいと思った。
2人で引く。
生徒が作ってるくせにちゃんと凶とかもあるんだ笑
みんなを幸せな気持ちにしてくれるおみくじではなさそうだ。
俺はニヤッと笑って手を差し出した。
あ、そうか…
バレちゃいけないのか…
残念だ。
このあといくつか回って、模擬店開店の時間になったので食べ物を買いに行くことにした。
先輩が指差したのはカラフルな綿飴だった。
チョイスが…
愛おしい…
と言いつつも、綿飴のところに向かってすでに歩き出している。
どうにもあのカラフルな綿飴が気になるらしい。
先輩は見た目が青い綿飴を買った。
これ…何味だ…笑?
先輩が一口食べる。
結構大きいので大きな口を開けて必死に食べようとしてる姿はやっぱ愛おしい。
俺は先輩の髪をさらっと撫でた。
途端に顔を真っ赤にして下を向いてしまう。
えーって顔をしていたが、やがて大人しく食べ始めた。
頬張ってる姿をどうしても撮りたくて、結局連写してやった。
そうだった。
2人で写真撮れるんだ。
俺は先輩の肩を自分の方に引き寄せてスマホを内カメラにした。
なんか笑ってんのか怒ってんのかよくわかんない表情をつくる先輩。
まぁしょうがない。
そんな急にアイドルスマイルみたいなもんつくられても困る。
これが先輩だ。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!