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第9話

ほろ甘くて、少し甘酸っぱい
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2026/07/01 01:16 更新


 なんとかやるだけのことをやって、4人でカフェを出てもう解散ってところで。



🧲
んじゃあげどりくん帰ろー
🐔
わかったって
🌷
じゃあね、ふたりとも
🐔
あーそっか、あなた電車だもんね
🧲
あれ、さソりさんも電車じゃないっけ?
🦂
いやそうだけど
🧲
この時間にあなたひとりで帰らせるの危なくない?
🌷
いや、いつもひとりだし大丈夫だけど
🐔
あなたが大丈夫でも俺らは心配じゃん?
🦂
…あー、わかったわかった。俺が途中まで送るって
🌷
え、いいよそんな…!
🧲
まぁまぁ、さソりさんに送られて?さソりさんがあなたと2人っきりなのはほんとに嫌だけど
🦂
がちでなんなん?


 なんて、あげどりとはめつによってさソりさんが途中まで送ってくれることに…。


 正直、気まずさはある。入学式のときの依頼話してないし。


 てか、今日がほぼほぼ初めましてのような感じだったし。



🌷
えっと…さソり…さん?
🦂
ん、何
🌷
ごめんね、あの二人のせいでこんな…
🦂
……別に、2人に言われなくても送る予定ではあったよ
🌷
…え?
🦂
2人からあなたさんのことはよく聞いてたから、電車でどの方向から来てる子だっていうのも、ある程度知ってる
🦂
俺も同じ方向だよ
🌷
そうなの…!?
🦂
ほんとはさ、もっと早く話したかったんだけど見当たらなかったから


 少し、心臓がドクンと跳ねる。


 入学式以降、話したいと思っていたのは私だけじゃないらしくて。


 なんだか少し、胸が高なってしまった。



🌷
入学式の日はごめんなさい…、?
🌷
前見てなくてぶつかっちゃって
🦂
気にしないで、俺が怪我した訳じゃないし
🦂
寧ろ手差し伸べたくせにすぐ引っ込めちゃった方がごめん
🌷
いやいや、!差し伸べてくれただけで十分!


 大丈夫!なんて勢いで言うとクスッと笑ったさソりさん。


 その微笑みが暖かくて、とても綺麗で。

🦂
俺こっちの電車だけど、あなたさんは?
🌷
え、!私もこっち!
🦂
あ、そうなん?
🦂
じゃあ今まで朝とか被ってんじゃん笑
🌷
実は結構すれ違ってたのかもね


 なんて話しながら電車に乗りこんで。


 人が多くて座れなくて、端の方にふたり並んで立つ。


 ちらっと見ると頭の位置が全然違って、やっぱり背高いんだなーとか思ったり。


 まぁでもあげどりと同じくらい?はめつよりは大きいよなぁって考えながら眺めていると、さソりさんがこっちを見下ろしてきて、目がバチッと合った。


🦂
なに?俺の顔に何かついてる?
🌷
いや、なんもついてないよ?
🦂
じゃあなんでそんな見てんの笑
🌷
…やっぱり背高いなぁとか思ってさ
🌷
入学式から背高いと思ってたけどまちがってなかったなーみたいな
🦂
…あの時さ
🌷
うん?


 口を開いて、何かを言おうとしてはやめてを繰り返して。


 何を言いたいのかなとか考えながら、さソりさんが何かを発するまで待っていたが、結局最後には口を閉じちゃって。



🦂
やっぱなんでもない
🌷
えぇ?ここまできて言わないの嘘でしょ??
🦂
別に、どうでもいい事だし
🌷
うーん、そっかぁ、


 本人が言う気じゃないなら無理して聞くのもあれだし、これ以上追求するのはやめた。



🦂
いつも何時のに乗ってんの?学校の時
🌷
7時半とか?
🦂
俺もだ
🦂
じゃあさ、次から一緒に行こうよ学校
🌷
…!いく、一緒に行く、!
🦂
そんな嬉しい?笑
🌷
嬉しいよ、ずっと独りだったからさ


 私の友達がみんな仲良く登校してる中、私は1人だったから寂しかった。


 朝教室にいても、あげどりとはめつは絶対一緒に来るし。


 ほかの女友達も仲良く一緒に来る。


 運がなかったのかもしれない、私の仲良くなった人たちに電車登校の人が居なかったから。


 でも、そのお陰でさソりさんと一緒に行けるようになった。それはとても嬉しいことだ。


 


 ずっと、もっと話したいと思っていた人と、せっかく仲良くなれるチャンスだから、この機会を、時間を大切にしたい。



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