ジョンウォナが来た。
みんなも。
なんで…?
僕を見たジョンウォナの顔には、怒りと悲しみが込められていた。
今にも泣きそうな顔をしてる。
なんで、そんな顔をするの?
僕が傷つけたから?
ぼーっとジョンウォナを眺めていると
何故か、ジョンウォナは僕を抱きしめた。
頭が回らない。どういうこと?
なんで僕は、みんなはここにいるの…?
ジョンウォニの言葉で心の中の何かが解け、そうプログラムされていたかのように涙が溢れる。
久しぶりの人の体温は、濡れて凍えている僕には熱すぎるほどだった。
みんなが僕に言葉をかける。
でも、その言葉は僕の耳に入らず、体に当たってボロボロと砕ける。
その言葉の欠片を、拾いたくても拾えない。
本当に、何考えてるんだろう。
どうしちゃったんだろう。
何より、ジョンウォニが熱い。
燃えている気分。
熱い。呼吸も乱れてきた。
苦しい。離れてよ。熱い。
ジョンウォニ…いや、
僕が熱いのか?
ジョンウォニが離れかけたところで、僕の額に手を当てる。
何してるんだろ…?
熱…?
体が浮いてるみたい。
あれ、視界が
傾いて、
床が頬に当たって冷たい。
倒れたのかな。
瞼が重い。
そこで僕の意識は途切れた。
〜〜〜
騒がしい声に目が覚めた。
誰の声…?
言えた。
「ありがとう」って。
気づいたら、口からこぼれ出ていた。
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変な区切り方ですみません、💦
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。