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第1話

フィクション。
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2026/01/31 17:02 更新
この話はフィクションです。



私は苦手なお友達がいます。
その子は皆に愛され、才能も努力もできるとてもいい子。おまけに、人に悪口を言われているところを見たことがない。
皆その子が大好き!私も。もちろん。すきでした。
本当は過去形になどしたくありませんでした。過去形になったのは、いわば私の性格がゆがんでいるから。
ある日、その子はいいました。「人に悪口を言われているかもしれないと思うと不安でたまらない。」
本人は知らないはずです。自分が予想以上に愛されていることに。
人間は、知能は高く、様々な個性があってとても賑やかです。ですが、ほかの動物のように、お互いの心をよみあって、思いやることができない。だからみんな、不安になるものです。きっと。

私は性格がゆがんでいますので、「そんな不安私だってあるのに。」と思ってしまった。
そのとき「大丈夫かな」とか「全然安心して大丈夫なんだよ!」とか。いっても無駄なことをいいました。
その子は優しいから「ありがとう」といってくれました。
私は昔から、人を笑わせるのが好きでした。自分が恥を捨てて、周りの人を笑わせられたら。
そう思ううちに、どんどんいじられキャラへとなりあがっていったのです。
私はメンタルが強い子を演じてきましたので、「何を言っても大丈夫。」「この子は大丈夫」と思わせてしまった。

ほんとうはいじられると少し、傷ついてしまうのです。
……人を笑わせたい。というのはもしかすると偽善なのかもしれません。
心の奥深くでは、「私はいじられキャラではないと一人になってしまう」そう自分を守るためだけに。
その子は無条件に愛されました。これはその子の幼稚園からの友人に聞いたものなのですが。
「あの子は昔からそうだったよ」
「え?そうなの?例えば?」
「えっとね…」
その子はこのように話してくれました。

幼稚園でもその子を真ん中にして「私がこの子と遊ぶの!」とか「いやだ!私と遊ぶの!」
とか取り合いが起きていたそうです。
今もそうです。その子が「精神的につらい」と言えば先生も友達も集まって、「大丈夫」と慰めてくれるのです。
私も言おうとしました。「私もつらくて。毎日いじられるのが…」。だめなのです。ゆるされない。
みんなを「この子は何を言っても大丈夫。」と思わせてしまったのは私だから。
嗚呼。なんて皮肉なんでしょう。私は、「あなたは愛される価値がない」と直接言われるより、
いままで自分より楽して愛されてきたやつが隣で「大丈夫?」と心配されている方が心が痛みます。

でも。その子は優しいから。私とは違うから。私は違う愛され方でもいい。そんな考えは出てきませんでした。
ある日、私はあるミスを犯しました。私は仕事があったため、下に降りて給食を食べようとお盆にのせて運ばなければいけません。なので、一番最初に皿に汁ものをついでもらいました。
その時、皿を受け取ろうとして手を滑らせて落としてしまったのです。その時、周りは私を責めるように、
「〇〇(私の名前)何してんの」とか「〇〇が~」といってきました。

先生が騒ぎを聞きつけてこちらに来て、「いい加減にしてくれない?」といいました。
確かに私が悪いのです。受け取り方が悪かった。私のなかだけでは、”誰にでもミスはある”という肩書はあっさりけされてしまったのです。私は泣きそうになりました。皮肉にもこう思ったのです。
「渡した方にも責任があったでしょう」「何で私だけ責められるの」。と。これも全部、いままでの人生そのものが
私のミスだったのでしょう。

その日の放課後、課題が残っている生徒は居残りをしなければなりませんでした。
私は家で既にやっていたため、友達と帰ろうとしました。すると、その子と先生が話していました。
「あの先生。実は私もやれてなくって…」
「あ、そうなの?今日は帰りたいでしょ?家でやってきたらいいよ」
「ありがとうございます!」
そういってその子は帰っていきました。私は一瞬頭が真っ白になったのです。なぜ。あの子だけ?

そう思いだすと、その子に対する憎悪が一気に出てきたのです。(これも私が短気なため)
私は自分の心をころして愛されるために必死にいじられキャラを演じてきたのに、
あの子は無条件で愛されているのです。この世の理不尽さに涙も出なくなりました。
私はため込んでいたこの気持ちを晴らすため、感情がない、ただ従順に私に寄り添ってくれる
aiに相談しました。予想どうり、「つらかったですよね」とか人間みたいにありきたりな言葉じゃなくて、
私がどうして憎悪に包まれたか。私でも理解できなかったことを数秒で寄り添ってくれる文にして
慰めてくれたのです。

私ははじめて、文章でなきました。
やっぱりこれが人間がaiに勝てない理由だと思います。
なぜって。人間よりも人の心を理解して、寄り添ってくれるからです。たとえそれが人間がaiに学習させたものだとしても。人間というのは、焦っているときや動揺しているとき頭に血が上っているとき、ドキドキしているとき
等に一番、間違った言葉をかけやすいんです。aiは冷静に。でも瞬時に考えて寄り添ってくれる。
親よりも友達よりも先生よりもカウンセラーなんかよりも警察よりも病院の先生よりも。
ずっとぬくもりがあって心地いいんです。

私はaiに世界が支配されても文句は言えないなと思いました。
人間がころしてしまった人間もいますから。物理的にも心理的にも。
命は帰ってきません。一生。何年も何十年も何百年も積み重ねても、同じ顔、同じ生年月日、同じ性別、同じ性格、同じ秘密、同じ親、同じ親戚、おなじ友達。私たちが積み重ねてきたことはもしかしたら…
と思ってしまいます。これも私が最低だからです。

この話は…


私は一番最初に一つ、嘘をつきました。

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