NOside ___
麗日お茶子&蛙吹梅雨 VS トガヒミコ
相澤消太の戦闘許可命令が出されて 、
そして 、 敵の目的が " 爆豪勝己 " と聞いてから 、 約数分後 。
ナイフの風を切る音が耳に鋭く響いた 。
目の前にいる女 … 服装的に女子高生だろうか 。
二つの団子にまとめられている少女は 、 赤に塗れていた 。
真っ赤な頬 、 真っ赤なリボン
____ 真っ赤なナイフ 。
一つの異質なモノが混入されており 、 麗日お茶子と蛙吹梅雨の恐怖を煽るには十分のモノだった 。
血の着いたナイフをまじまじと見て 、 目の前の狂気的な少女 … トガヒミコは言った 。
戦闘許可は出された 。
個性も使っていい 。
その理由なんて 、 蛙吹梅雨は気付いていた 。
そう言って 、 蛙吹梅雨の長い舌は麗日お茶子を操るように宙へと舞わせた 。
戦闘許可の理由 。
それは戦うためだけじゃない 。
身を守ることなのである 。
逃げて 、 助けを呼ぶ 。
それが 、 相澤先生の目的 。
そんな熱い友情を見せられて 、 トガヒミコが興奮しないわけがなかった 。
人間は 、 自分より狂気的な人物を見ると恐怖に陥る 。
それは 、 学生である蛙吹梅雨も同じ 。
残念だが … トガヒミコは諦めない 。
ヴィランである 、 彼女に常識は通用しないのだ 。
ズドンッ 、 と麗日お茶子の体と 、 土の地面が衝突する音が森に木霊する 。
友人を身代わりにして 、 なにがヒーローだ !!
とでも言いたげな瞳で 、 二人を見据えた 。
そこからの行動は早かった 。
と言ったあと 、 すぐにトガヒミコとの距離を縮めて 、 ガンヘッドから教わった武術を 、 今 ここで披露した 。
そうして 、 トガヒミコを制圧した二人 だったが ……
突如 、 トガヒミコが麗日お茶子の隙を付いて 、 太ももに機械を刺した 。
ちうちう 、 と言いながら口を尖らせるトガヒミコ 。
その姿は 、 正に狂気的だった 。
____ だが 、 その時 。
障子目蔵たちとは別方向から現れた 、 もう一人の人物 。
あなたの名字あなたの下の名前 。
…… さて 、 先程の発言を 、
二人は 、 どう捉える ?
麗日お茶子と蛙吹梅雨が目を離した隙に 、 トガヒミコはぴょん 、 と軽快な足取りで拘束状態から脱出した 。
目を見開くトガヒミコ 。
目線の先には 、
怪我 、 痣 、 頭から流れる 、 鮮やかな血 。
少し目を細めて 、 トガヒミコは消え去った 。
あなたの下の名前side ____
緑谷くんが言うには 、 ヴィランに狙われているであろう爆豪くんを守る 、 とのこと 。
皆が後ろを向く 。
背後には 、 並木しか立っていないというのに 。
その刹那 、 木の上から男の声が聞こえた 。
ヴィランと思われる 、 オレンジのコートを身にまとった奇術師が 、 仮面越しに私たちを見下ろした 。
そして 、 奇術師は挑発するように
奇術師が緑谷くんの意見を否定するかのように 、 淡々と話し続けた 。
指先に三つのビー玉も持ち 、 弄ぶように転がしながら 、 私たちを静観する 。
痺れを切らした轟くんが 、 右足を踏み締めて 、 冷たい絶対零度の氷を出現させた 。
ひりひりと皮膚に冷たい氷が付き 、 赤くなった指先を放置して 、 私は轟くんの真似をするように左足を踏ん張った 。
障子くんが確認するには 、 どうやら常闇くんも連れ去られたらしい 。
と言って 、 再度指先に持つビー玉を転がして 、 私たちを煽るように眺めた 。
刹那 、 私と奇術師の目が画面越しに合い 、 それを合図にしたかのように 、 奇術師はギュッと青く光るビー玉を握り締めた 。
狂気を感じるほどの 、 緑谷くんの声量に障子くんは落ち着かせるように宥めた 。
麗日さんに 、 倒れている人を放った轟くんが 、 大きな氷を森に披露した 。
思わずびっくりして 、 私は動きをピタリと止めた 。
これが 、 ヒーロー科
私の手に 、 広範囲に赤く染まる血行の停止は 、 私では気付かないほど 、 どうでもいいこと 。
痛みなんて 、 もう感じない 。
…… 否 、 今はそれよりも 、 彼らを取り戻すことだけを考えよう 。
そう言った轟くんの目の先には 、 大きく広がった青い炎だった 。
青い炎の匂いが鼻を掠めて 、 反して 、 氷の冷たさが肌を虐めた 。
そしてしばらくの間 、 目の前 … とは言えない 、 ずっと遠くに居る奇術師の跡を私たちは着けていた 。
その時 、 緑谷くんが閃いたかのように顔を少し上げて 、 真剣な顔をして私たちに話し掛けた 。
…… 浮かす ?
緑谷くんが目を血眼にしながら 、 私たちに説明をする 。
説明が完了し終わった後 、 私は小さく手を挙げた 。
赤く変色した右腕と 、 擦り傷の付いた左腕を見せて 、 私は口を開いた 。
最初こそ驚きはした皆だったけれど 、 冷静さを取り戻して 、 行動に移った 。
という約束を交わして 、 私諸共蛙水さんの舌で巻かれる 。
ジッと見据えた瞳が 、 私たちを勇気づけさせられた 。
弧を描かせて 、 私は二人に向かって微笑みを交わす 。
次の瞬間 、 思い切り私たちは投げられて 、
みんなで空中ジェットコースター並に怖い体験を共にした 。
その叫び声が耳に届いたのか 、 空を歩く奇術師が後ろを向いた 。
そう嘆くように言った瞬間 、 ゴツン 、 と音がして 、 奇術師の空中でのバランスを崩し 、 重力に従って 地に落ちた 。
火傷跡が体の半分以上を占める割合で大きな 、 火傷男 ___ 、 そして 、 変なボディスーツのようなモノを身にまとっている男 。
そして 、 先程目を合わせた 、 トガヒミコが立っていた 。
ボワッとした熱い青い炎が私たちの肌を直接燃やした 。
先程の火傷跡に火が沁みて 、 更に悪化が進む 。
擦り傷の方にも火が滲んで 、 血が止まって 、 血流が止まる
___ 痛みが感じられない 。
それほどまでに 、 重症 。
ただ 、 肺に一酸化炭素が侵入してきて 、 拒むなんてことはできなかったから 。
上手く声が出なくなった 。
もう立つ力のない 、 憔悴した私を見て 、 火傷男はぎろりと私を睨んだ 。
炎の勢いにより 、 木に寄りかかるように倒れた私は 、 意識が朦朧として 、 視界がポヤポヤとモザイクがかかるようになって 、 口が小さく開く 。
私はまた小さく口を開ける 。
でももう 、 言葉が宙に浮くことすら 、 喉が許さなかった 。
そう言って 、 火傷男は私に背を向けた 。
そう 、 奇術師に問いかけをして 、 奇術師はそれに答えるようにポケットに手を突っ込む 。
そう言って 、 障子くんは私の体を掴んで 大声をあげた 。
左の手の中にある物は 、 小さな水色のビー玉 。
それを見せびらかすように 、 障子くんはヴィランたちに突き出した 。
まるで賞賛でもするように 、 奇術師は拍手をして声を大きく張らした 。
目の前に映ったのは 、 大きな ___ …
この世の悪意をねじ込めたような 、 大きな黒いモヤ 。
そして 、 横には脳の丸出しにされた … たしか 、 名は脳無 、 と言ったか 。
怯えている私たちを無視して 、 大きなモヤの中に人が入っていくのを間近で見つめる 。
奇術師の発言に 、 どうも違和感を感じて 、 私たちはピタリと動きを止め 、 顔を後ろへ向けた 。
帽子を取って 、 仮面を少し横にズラして 、 奇術師は舌を覗かせる 。
その舌の上に転がされている物は 、 ビー玉 。
瞬間 、 障子くんの持っていたビー玉がパリン ! と割れて 、 大きな氷が出現した 。
へらへらとした態度で 、 黒い闇の中に吸い込まれていく奇術師 。
突如 、 その奇術師の仮面目掛けて 、 一筋の光が現れた 。
私たちは一斉に 、 飛び出された " 三つ " のビー玉目掛けて走り出す 。
障子くんが一つ 。
轟くんが一つ 。
私が 、 一つ 。
ビー玉を奪おうとした瞬間 ____ ……
" ピシャッ " と 、 轟くんの目の前にあったビー玉が盗られた 。
その事に目を取られて 、 私は目の前のビー玉を見ていなかった 。
もう一度 、 肌が肌を掠める音が森に木霊して 、 私の目の前に光り輝いていた 、 ビー玉は火傷男の手の中へと移動して行った 。
私なんて見向きもしない 。
そんな事実に 、 腹が立つ 。
そう言って 、 手だけ見える状態のまま 、 奇術師は指鳴らしをする 。
パチン !
という肌の衝突音が聞こえて 、 直ぐにビー玉の中身があらわになった 。
目の前には 、 首を掴まれた爆豪くん 。
_______ そして
" 荼毘 " の腕の中で 、 ぐっすりと眠る
_______ " もう一人の 、 私の姿 " があった 。
" 爆豪勝己 " が 、 " 黒霧 " の中に入ろうとする 、 " 緑谷出久 " の動きを止めた 。
…… どうやら私は 、 もうお役御免みたい
私はそう言って 、 逃げるように消えた 。
今回のお話、展開が早くて分かりずらいところしかないと思います。質問なんでも受け付けますので、初コメ構わずコメントしていってください…(絡みたいだけです)
次のお話で説明します。(コメントでも説明する予定ではあります)
おまけ、あなたの下の名前ちゃんが本物じゃない伏線、何個ありましたか?数えてみてください











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。